昨年、1年遅れで行われたEURO2020を最後に、代表引退を表明した38歳のパンデフ。ラツィオやインテル、ナポリやジェノアなどセリエAを渡り歩き、今シーズンからセリエBのパルマでプレーする北マケドニア人FWが、イタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』のインタビューで母国とイタリアによるW杯欧州予選POの大一番について語った。
「特に準決勝で対戦したくない相手だった。北マケドニアは僕のすべてである一方、イタリアは僕にすべてを与えてくれた国だ。北マケドニアにとって、ヨーロッパ王者と敵地で戦うことは、当然、理想的とは言えないだろう。イタリアは、トルコと対戦するポルトガルと同様に優勢だ。だがプレッシャーがすべてこの2チームにのしかかってくることも事実だろう」
「北マケドニアとしては、強豪と対戦した方が、モチベーションが高まり、より注意力が増す。バルカン人の気質はこういうものなんだ。選手全員が注目を浴びようと実力試しに挑むので、ドイツにも敵地で勝てるんだ。だけどアンドラに負けてしまう…」
北マケドニアのW杯初出場をつかみ取るために重要な一戦ではあるが、パンデフはPOのために代表復帰することは考えなかった。また、イタリア戦では、ナポリでプレーするMFエリフ・エルマスも出場停止で不在となる。
「EUROが始まる前に、チームにはあれが最後の試合になることを伝えていたからね。チームには若手選手が多い。彼らがこういった重要な試合で経験を積むべきだと考えている。エルマスの不在はイタリアにとって有利になるだろう。彼は重要な選手であり、アッズーリを困難に陥れることができるチーム内で最強の選手だった。対するイタリアは、人材が豊富で(マリオ)バロテッリのような選手を自宅に置いておける余裕がある」
パンデフは、W杯予選で苦戦するEURO2020王者に言及する中で、セリエAのレベルの低下を指摘した。
「優秀な若手が多いチームだ。それにイングランドのホームでEURO優勝するなんて、決して簡単なことではない。だが僕がセリエAへやって来た20年前と比較して、技術レベルが低下したように思う。だからこそ、僕や(ズラタン)イブラヒモヴィッチ、(ジョルジョ)キエッリーニや(ファビオ)クアリャレッラのような選手がこれほど良いパフォーマンスを見せられるのだと思う」
最後にパルマFWは、アッズーリの守備陣について自身の見解を示した。
「キエッリーニと(レオナルド)ボヌッチのコンビにデュエルを挑むのは難しい。2人はお互いをよく理解しているからね。もしジョルジョがプレーしないのであれば、北マケドニアにとって良いことだが、(アレッサンドロ)バストーニも大好きな選手なんだ。彼は(イタリアの守備陣の)後継者になるはずだ」
放送・配信予定
- イタリア vs 北マケドニア : プレーオフ準決勝 (パスC)
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年3月25日(金)日本時間4:45
- 解説:細江克弥 実況:北川義隆
- 会場:スタディオ・レンツォ・バルベーラ
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