グループステージも折り返しとなる第4節。首位に立つ全北現代を勝点1差で追う横浜FMは、シドニーFCとの第2ラウンドを迎える。グループステージ突破を目指す上でカギを握る一戦だ。
第1ラウンドは横浜FMがシドニーFCに1-0の勝利を収めた。ただ、内容を振り返ると難しい試合だったことは間違いない。ボールを動かそうにもなかなかスピードが上がらず、ミスが増えたことにより相手に決定的なチャンスを作られる場面が散見。終盤に疲れが見える相手に対し、81分に途中出場のDF角田涼太朗が決勝点をあげて逃げ切ったが、辛くも勝利した印象が強かった。
今節は再びシドニーFCと対戦することもあり、前回の課題をしっかりと修正していきたいところ。大幅にメンバー構成を変えてくることが想定される中、チームとしてボールの運び方は統一させていきたい。最終ラインを上げ、コンパクトな形を作っていくことでテンポ良くボールを回せれば、より迫力のある攻撃を出していくことができるだろう。また、難しい試合こそセットプレーも重要になる。角田には攻守に活躍が求められそうだ。
グループステージ2試合を終えて、連勝で首位に立つ神戸は中2日でチェンライ・ユナイテッドと対戦。グループJは上海海港が出場辞退したことで4試合での戦いとあって、連勝スタートを切った神戸としては、ここを勝つことができればノックアウトステージ進出へ大きく前進することができる。
前回対戦ではチェンライUに対して大勝を飾った。開始わずか7分でFW大迫勇也が決めて勢いをつけると、MF汰木康也、MF郷家友太、FWリンコン、DF大﨑玲央にもゴールが生まれて6得点。リーグ戦でなかなか勝利を奪えていなかった中で、アジアの舞台で勝利を積み重ねていることはポジティブに捉えていいだろう。
今節への課題という点では、後半に相手にペースを握られる時間があったところか。徐々に足が止まりミスが増えたことで、ボールを手放してしまった。相手は今節もアグレッシブな戦いを仕掛けてくることが想定できるだけに、今節も序盤からペースを掴んで得点を奪っていくことが勝利への近道となるはずだ。ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督のチーム作りも進む中、ACLで3連勝をつかめるか注目したい。
ACL 4月25日対戦カード
| Gr. | 時間 | 試合 | 解説・実況 |
|---|---|---|---|
| H第4節 | 20:00 | 横浜F・マリノス vs シドニー | 解：中澤 佑二 実：桑原学 |
| H第4節 | 23:00 | ホアンアイン・ザライ vs 全北現代モータース | |
| J第4節 | 23:00 | チェンライ・ユナイテッド vs ヴィッセル神戸 | 解：戸田和幸 実：西岡明彦 |
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