J1の横浜F・マリノスは23日、J2のアビスパ福岡に所属していたDF實藤友紀が完全移籍で加入することを発表した。背番号は19番となる。
實藤は1989年生まれの31歳。城南高から高知大を経て2011年に川崎フロンターレに加入すると大卒1年目から12試合に出場を果たした。その後、16年に5シーズン過ごした川崎Fを離れて福岡へ。昨季は明治安田生命J2リーグで32試合に出場し、2得点をマークしている。
公式サイトを通じて實藤は「伝統あるクラブに加われる事に嬉しい気持ちと、とても責任を感じています。今までの経験を生かして1日でも早くチームに貢献出来るように必死にやっていきます。これから応援よろしくお願いします」とコメント。再びJ1でのプレーに意気込みを明かした。
一方、福岡の公式サイト上ではチームへの感謝の言葉を口にしている。
「まずは、この様なタイミングでの移籍となってしまったことを本当に申し訳なく思っています。そして、皆さんにきちんと挨拶ができないまま、福岡を離れなければいけないことが何よりも心残りです。ファン・サポーターの皆さんへは感謝してもしきれない思いでいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。
アビスパ福岡で過ごした4年間はとても幸せな時間だったと思います。チームとしては悔しいシーズンが多かったと思いますが、ファン、サポーターの皆さんは常に声援を送り続けてくれて、いつも力強く背中を押してくれました。練習場にも足を運んでくれて、励ましの言葉や差し入れなど、たくさんのパワーを届けてくれました。
また地域の人達の繋がりも自分にとってはとても大きな経験となりました。選手会を通じての西日本豪雨で被害にあった朝倉、東峰村の地域の皆さんや子どもたちとの交流、地元の病院への訪問など、ピッチ以外でも自分を大きく成長させてくれたと思います。
そして素晴らしいチームメイト、スタッフに恵まれ、多くの刺激をもらいました。スポンサー、株主、AGAの皆様にも多大なるサポートいただき心より感謝しています。
そんな素晴らしい環境でプレーさせてもらい、アビスパ福岡も福岡の街も大好きになり、自分にとっては特別な存在となりました。だからこそ今回の移籍に関しては、とても悩みました。J1昇格という目標を一緒に追いかけることができないことは、非常に心苦しく辛い思いがありました。しかしプロのサッカー選手である以上、上の舞台で戦いたいという思いや、今の年齢を考えてここでチャレンジすべきではないかという思いもあり、今回の決断に至りました。
アビスパでの活躍を期待してくれていた皆さん、そして僕のユニフォームを買ってくれた皆さん。ベススタでの応援を楽しみにしてくれていたと思います。期待に応えられず申し訳ない気持ちでいっぱいですが、その思いはプレーで返すしかないと思っています。この先、ユニフォームを持っていて良かったと思ってもらえるように、しっかり頑張っていきたいと思います。
アビスパ福岡で経験し成長できた部分をしっかり発揮してチャレンジしてきます!本当にありがとうございました。いってきます」
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