歴史的な逆転優勝だった。プレミアリーグ開幕8試合で3勝3分2敗と出遅れ、ビッグ6では最悪の13位と低迷。一部では「ひとつの時代の終焉」とも囁かれた。
だが、マンチェスター・シティは終わってなどいなかった。12月19日のサウサンプトン戦から連勝街道を歩むことになるチームは1月下旬に首位に躍り出ると、以降は一度もその座を譲らず。連勝記録を「15」まで伸ばし、2位以下を大きく引き離した。
そして3試合を残した時点で、2シーズンぶりとなるプレミアリーグ制覇を達成。セルヒオ・アグエロとガブリエウ・ジェズスという両ストライカーの負傷離脱、大黒柱ケヴィン・デ・ブライネの故障といったアクシデントも乗り越え、リヴァプールから見事に王座を奪還してみせた。
加入1年目から傑出したパフォーマンスで堅守を支えたDFルベン・ディアス、類稀な得点力を開花させたMFイルカイ・ギュンドアン、偽サイドバックの役割を高次元にこなしたDFジョアン・カンセロなど、MVP級の輝きを放ったタレントは少なくない。
ただ、最大の功労者を一人だけ挙げるなら、やはりペップ・グアルディオラ監督か。就任5年で3度目のリーグ優勝を成し遂げた指揮官について、プレミアリーグに精通するベン・メイブリー氏はDAZNで毎週木曜夜に配信中の『FOOTBALL FREAKS』でこう述べている。
「ずっとキャリアを通して進化してきた、進化させてきたのは間違いない。これまではバルセロナからバイエルン、バイエルンからマンチェスター・シティに移ったように、(一定の期間が経過したら)環境を変えることで気分転換しながらやってきました。ただ、今回はシティに(長く)残って進化させたことが凄いと思います」
また、共演者の北川義隆アナウンサーが「自分が創り上げたことを壊す。そこに楽しみを覚えているような気がしてならないです。それが現代的であり続ける秘訣なのかなと」と分析するように、グアルディオラ監督はつねに“現状維持“ではなく“アップデート“を追求してきた。
稀代の指揮官は今シーズンの優勝に満足することなく、来季以降も革新的な戦術やマネジメントで時代をリードしていくのだろう。
FOOTBALL FREAKS
配信:DAZN
配信予定:毎週木曜夜
出演:ベン・メイブリー、野村明弘、北川義隆、フアン・カストロ(敬称略)
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