「残念ながら今季は日本人選手が活躍したとは言い難いシーズンでした」
2020-21シーズンのラ・リーガを振り返り、そう切り出したのはフアン・カストロ氏だ。DAZNで毎週木曜夜に配信中の『内田篤人のFOOTBALL TIME』にリモート出演した『マルカ』紙チーフエディターは続ける。
「(日本人が)スペインで成功することが難しいのはテクニックがあっても、フィジカルが不足しているのが一つの理由だと思います」
今季のラ・リーガには4人の日本人選手が参戦。第37節に値千金弾を決めた久保建英がヘタフェ残留の立役者となった一方で、乾貴士と武藤嘉紀はエイバル、岡崎慎司はウエスカを降格から救うような活躍は見せられなかった。久保にしても、シーズンを通じてコンスタントに輝けたわけではない。
日本人選手にとって、なぜリーガは高い壁でありつづけているのか。同番組にゲスト出演した佐藤寿人氏はこう私見を述べる。
「上位と下位の力の差がすごいあるなと。日本人選手が行くときはだいたい下位、中位のクラブが多いと思います。サッカー自体も日本人に合うようなサッカーではない」
カストロ氏同様、フィジカル面に言及したのは番組パーソナリティを務める内田氏だ。
「スペイン人は上手いって言われますけど、めちゃくちゃ強いんですよ、身体が。がっしりしていて。上手いし、強いので、そのあたりを勘違いして入ると痛い目に遭う。だから、スペイン(のチーム)と試合するときはすごく疲れますもん。(予想とは)逆に外して体重がこっちいってとか。ダイレクトではたいてくるけど、途中でドリブル入れたりとか。そういう違い、ちょっとしたズレが大きいんだろうなと思いますね」
中村俊輔(元エスパニョール)や大久保嘉人、家長昭博(元マジョルカ)ら先達を含め、日本人選手のいわば"鬼門"になっているラ・リーガ。「来季も日本人選手が新たにリーガに挑戦し、活躍することを願っています」とエールを贈るカストロ氏や、ファンの大きな期待に応えるプレーヤーの出現が待ち望まれる。
内田篤人のFOOTBALL TIME
配信:DAZN 配信日:毎週木曜
出演:内田篤人、野村明弘、佐藤寿人、影山優佳※敬称略
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