今回、議論の対象となったのは、25日のJ1第30節・横浜FCvs横浜F・マリノスの59分のシーンだ。
横浜FMのFW前田大然のラストパスにペナルティーエリア内で反応したFWレオ・セアラが浮いたボールに上手く合わせループシュートを放った直後、勢いよく飛び出してきた横浜FCのGKスベンド・ブローダーセンと激突。そのシュート自体はバー上部に当たりラインを割ったが、すぐに荒木友輔主審の笛が鳴りPKの判定。アフターでのタックルとみなされたブローダーセンにはラフプレーでイエローカードが提示された。
この判定を受け、平畠啓史氏と原博実氏の意見は割れた。「PKは厳しいんじゃないかな」とGKブローダーセンのプレーを擁護した平畠氏に対し、現役時代にはFWでプレーした原氏は「PKだね」と断言。「もしぶつかったのがGKではなくフィールドプレーヤーであったら間違いなくPKだと思う。ブローダーセンは手を使ってボールを触ろうとしたと思うけど、触れずにそのままぶつかってしまっている。レオ・セアラの走ってくる勢いは分かっていたはずだから、あれがフィールドプレーヤーだとしたら完全にラフプレーですよ」と理由を述べた。
両者の意見を受け、審判員ゲストの廣嶋禎数氏は「このケースはコンタクトがどう起こったかで考え方が変わってきますね」と説明。GKがFWに対して飛び込んだのか。それともシュートを触りに飛び出したのか。2つの側面から検証することの必要性を唱えた。
「GKがFWに対して一か八かで飛び込んでいったと考えれば、遅れて接触があったのでPKと判断できます。もう1つはFWがループシュートを打つと考えて、GKはシュートに対して飛びかかり、そこで2人ともが外側の方向に移動をしながらも進行を止められずに接触してしまったと考えればノーファールになると思います」
ただ、このシーンの判定を巡っては「その両方で意見が分かれると思います」と廣嶋氏。自身の見解としては「GKはFWに飛びかかったというよりは、頭上を抜かれるボールに対して手を伸ばしに行って、そのまま接触してしまったと思っているのでこれはサッカーの中であり得る接触だと思いました」とノーファールを主張した。
また、この場面でVARが介入しなかった理由に関しては、「VARが見ている映像は主審が実際に見ているものと変わらないので、あとは主審がそれに対してどういう判断を下すかどうか。だからVARは介入しないケースですね」と廣嶋氏は説明した。
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