今シーズン、ヴィッセル神戸のFW古橋亨悟からは強いゴールへの意識と自信が溢れている。
ここまで9ゴールはリーグ4位タイの数字でシュート数55本、ペナルティーエリア外シュート数23本はともリーグトップを記録。古橋はいま、ボールを持てばまずゴールを目指しシュートを打つ意識になっており、その要因を「ワールドクラスの選手とプレーすることでゴール前でわがままやエゴイストになってきた」と語る。
ただ、古橋のプロサッカー人生がここまで順風満帆に来たかと言われれば決してそうではなかった。
中央大学時代にはJクラブの練習に参加はさせてもらえるが、その後につながる声を掛けてもらえない日々の繰り返し。「プレッシャーや苛立ちから最後の方はホテルでもどしたりしていた」。それでも当時J2だったFC岐阜に拾ってもらうと1年目から全試合に出場し能力を発揮。2年目の2018シーズンには26試合で11ゴールを叩き出し、シーズン途中に神戸へのステップアップを果たした。
その苦労や苦い経験があるからこそ、日本代表にまで昇りつめたいまでも奢ることなく謙虚にサッカーに取り組めていると話す。
「まだまだ自分は下手なので泥臭く頑張らないといけない。これがいつ終わるか分からない。調子に乗って鼻を折られてしまうのが怖いので1日1日を大切にして、あの頃の苦しい思いがあったからサッカーができているということを忘れないようにしている」
そんな雑草ストライカーに神戸では大きな出会いが待っていた。「めちゃめちゃデカい」と語るMFアンドレス・イニエスタとの共演。「未だに毎日練習にいることが信じられない」と笑いながらも「成長を実感している」と話す。
そのイニエスタからは常々言われている言葉がある。
「もっと自信を持ってやっていいよ」
「そう言われて自信を持てない選手はいないですよね(笑)」と嬉しそうな古橋は「その言葉でめちゃくちゃ変わりましたね。目が合えばボールが出てくるのでより前にポジションを取って抜け出しの駆け引きをするようになりました」と自身の変化を明かした。
30日のサガン鳥栖戦が日本代表合流前最後のゲーム。5試合ぶりのゴールに向け、11番と8番のコンビネーションに注目だ。
Jリーグプレビューショー
毎週金曜日朝6時に配信される『Jリーグプレビューショー』では、週末のカードから注目試合をピックアップし、各節の見どころを紹介する。
『#15』では、現役引退後も様々なフィールドで活躍を見せる中村憲剛氏が中央大学の後輩であるヴィッセル神戸の日本代表FW古橋亨悟に迫った。
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