J1第13節・名古屋グランパスvsセレッソ大阪の66分、ゴールシーンを巡ってオフサイドかノットオフサイドか判断の難しい場面が訪れた。
ペナルティーエリア内でパスを受けた名古屋のFW柿谷曜一朗のタッチが少し大きくなり、そのボールがC大阪DFチアゴの左足のかかとに当たり後方へと流れる。このボールをゴールに前に走り込んでいた名古屋のDF吉田豊が流し込むが、その瞬間、副審はオフサイドと判定しフラッグを上げる。しかし、すぐに山本雄大主審はオフサイドの判定を取り下げ、ゴールを認めた。
このシーンの焦点はチアゴが意図的にプレーをしたかどうか。FIFA・AFC・JFA審判インストラクター深野悦子氏が「審判によっては意図的なプレーではなく、リアクションとする人もいると思う」と言うように個人によって意見が分かれる場合もある難解なシーンであったが今回は全員の意見が一致した。
「瞬間的にはオフサイドだと思ったけど、映像を見てみると判定通りでいいと思いました」と平畠啓史氏が言えば、原博実氏は「チアゴに当たってボールのコースが変わったというよりはチアゴがヒールでボールを違う方向に出そうとしたように見えた」とし「山本主審がすごくいいポジションで見ていて、アシスタントレフリーは旗を上げていたけどゴールを認めたことは素晴らしかったと思います」と同調した。
深野氏も自身の見解を説明。「柿谷選手とチアゴ選手の距離も短くてパスも速くて一瞬のことであのシーンをノーマルスピードで見た時はディフレクションだと思った」と第一印象を語り、「その後、映像を見て、このチアゴ選手の動きをプレーとするプロの選手とそれを見極めた山本主審のことをすごいなと思いました。結果的にプレーしたという判断でよかったと思いますが、正直、初見と別の角度からの映像を見た後では(考えが)違いました」と難しい判定であったこと明かした。
また、仮にチアゴのプレーをリアクションと見た場合も今回は検証。その場合、柿谷のラストタッチの瞬間に吉田がどこの位置にいたのかが重要になるが、「右足で出しているように見えるけど、ボールに触れていない。柿谷選手が左足でパスを出したと考えると、そもそもオフサイドポジションに吉田選手はいないのでオフサイドではない」と判断。深野氏は「いずれにせよナイスジャッジ」と山本主審の判定を称えた。
Jリーグジャッジリプレイ
- 配信:DAZN
- 配信日:毎週火曜日
- MC:桑原学
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