復調か、独走か。清水エスパルス対川崎フロンターレの見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

清水エスパルス対川崎フロンターレの見どころ

6月22日から7月11日にかけてタイとウズベキスタンで集中開催されていたAFCチャピオンズリーグ東地区グループステージ開催の影響で延期されていたJ1第18節の本カード。復調傾向にある13位・清水エスパルスとACL帰りの首位・川崎フロンターレが激突する。

清水は、この試合が中断前のラストマッチ。ここまで開幕から苦戦を強いられているものの、第16節に開幕戦以来の2勝目を飾り、そこからの5試合は、2勝2分1敗で現在4試合負けなし。緩やかではあるが、復調傾向の最中にいる。

ただ前節・徳島ヴォルティス戦は、8割近く相手にボールを保持される苦しい展開から試合終盤まで粘り強くリードを死守してきたが、87分に失点して土壇場でドロー決着。ここまで連勝がないチーム状況を象徴する悔しさ残る一戦に。同じくボール保持をベースとする川崎Fに対して守備でのタフさが求められるが、前節の反省を生かせるか。川崎Fに初黒星をつけるためには、乗り越えなければいけない壁だ。

川崎Fは、6月2日以来のリーグ戦だ。ここまでリーグ戦では、17勝4分と無敗。リーグでの独走状態の勢いは、舞台が変わったACLでも健在だった。中2日での連戦が続いた中でターンオーバーを駆使しながらグループステージを圧巻の6連勝。特に6試合27得点と自慢の攻撃力が爆発し、ACL全チームのなかでも最多得点を記録。9月に開催される予定となっているノックアウトステージへと順当にコマを進めている。

ただこの間にMF田中碧がドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフへの期限付き移籍が決まり、東京五輪代表メンバーに選出されているMF三笘薫、FW旗手怜央も不在、そしてFW小林悠もACLで負傷と数多くのメンバーを欠くことになる。加えてACL帰国後にスタッフ2名が新型コロナウイルスに感染と不安が残る中で今節を迎える。

ただACLグループステージのベストイレブンに選出されたMF脇坂泰斗やMF橘田健人に加えて、開幕から怪我で離脱していたMF大島僚太もACLで復帰しており、変わらず層は厚い。リーグ戦不在の間に勝点9差まで2位・横浜Fマリノスが詰め寄ってきているだけに、J1連覇に向けた歩みを良い形でリスタートさせたい。

金星をあげて浮上のきっかけにしたい清水と久しぶりのリーグ戦を白星でリスタートしたい川崎F。互いの思惑を叶えるのは、果たしてどちらか。IAIスタジアム日本平で18時30分に幕を開ける。