タイプレミアリーグ時代には年間若手最優秀選手に選ばれるなど若い時から将来を嘱望されたMFチャナティップは、ムアントン・ユナイテッドに移籍してAFCチャンピオンズリーグに出場。それから実績を伸ばすと今ではタイ代表の中心選手となり、2017年の7月からは北海道コンサドーレ札幌に加入している。
加入1年目はゲームのスピードやプレーの質などリーグのレベルの違いに戸惑いを受けているように見えたが、2年目から実力を発揮。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下、シャドーのポジションでレギュラーとして起用され続けると、簡単にはボールを失わないドリブルで攻撃にアクセントを加えて相手の脅威となった。2018年は第2節セレッソ大阪で決めたJリーグ初ゴールを含め8ゴールを奪取。クラブとしての最高順位である4位でのフィニッシュに貢献した。また翌年には初のタイトル獲得とはならなかったが、JリーグYBCルヴァンカップで決勝まで進み、チームが大きく躍進する原動力となった。
しかし昨季はJリーグでのプレーも4年目となったがケガが重なり思うようなプレーを出せず、悔しい時間を過ごすことに。今季こそは相手のプレスを上回るドリブルとテクニックで赤黒に歓喜をもたらす。
プレースタイル
“タイのメッシ”の異名を持つ男は、ひとたび足元にボールが収まれば驚異のキープ力を生かしながらドリブルを開始。小さな体を存分に生かし、屈強なDFの懐に入り込み切り裂いていく。
たとえ1度や2度タックルを受けても易々とは倒れない。バイタルエリアやボックス内に進入してからはよりクイックネスの能力が発揮され、シュートやラストパスなどその瞬間に最適な選択肢を判断してゴールを陥れる。
動画：プレー＆ゴール集
プロフィール・経歴
チャナティップ／CHANATHIP
1993年10月5日生まれ 158cm・56kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2012 | BECテロ・サーサナ | 28試合・4得点 |
| 2013 | BECテロ・サーサナ | 26試合・3得点 |
| 2014 | BECテロ・サーサナ | 27試合・4得点 |
| 2015 | BECテロ・サーサナ | 23試合・2得点 |
| 2016 | ムアントン・ユナイテッド | 27試合・3得点 |
| 2017 | ムアントン・ユナイテッド | 17試合・2得点 |
| 2017 | 北海道コンサドーレ札幌 | 16試合・0得点 |
| 2018 | 北海道コンサドーレ札幌 | 30試合・8得点 |
| 2019 | 北海道コンサドーレ札幌 | 28試合・4得点 |
| 2020 | 北海道コンサドーレ札幌 | 18試合・1得点 |
| 2021 | 北海道コンサドーレ札幌 | 23試合・1得点 |
※成績は国内リーグ（2021年12月8日現在）
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