静岡学園高校、順天堂大学とサッカー界の名門を通ってきた長谷川竜也が川崎フロンターレに加入したのは2016年のこと。風間八宏前監督のラストイヤーとなったこの年、チームの前線の選手層は厚くいずれも途中出場でたった2試合しかピッチに立つことはできなかったが、シーズン最終節ガンバ大阪戦でプロ初ゴールを挙げ、爪痕を残した。
プロ2年目の2017シーズンから鬼木達監督がチームを率いるようになると出場機会が増加。先発よりも途中出場の方が多かったが、クラブ史上初のリーグ制覇を決めた最終節大宮アルディージャ戦を含め、得点を決めた全試合で勝利に貢献し、攻撃の切り札として存在感を発揮した。
飛躍が期待された2018シーズンは、前年の半分となる12試合の出場で1得点と不本意な結果に終わったが、2019シーズンは先発やスーパーサブと様々な役割をこなしながら自己最多の25試合に出場。2017年と同じく5ゴールをマークし、再び輝きを取り戻すシーズンとなった。
プロ5年目を迎えた2020シーズンは、攻撃的なサッカーを目指すチームの中で確固たるポジションをつかみに行ったが、シーズン序盤戦こそ活躍したものの怪我で長期離脱。序盤のインパクトが強かっただけに尻すぼみのシーズンとなってしまった。今季はもう一度チームの主軸として活躍できることを示せるか。勝負の年となる。
プレースタイル
分かっていても止められないドリブルが最大の武器。スペースがあれば遠慮なくどんどんと仕掛け、DFと対峙すれば鋭い切り返しで相手の逆を取り突破を図る。
素早く力強いドリブルで左サイドを切り裂いていく姿は爽快。2017年と2019年に5ゴールずつ決めているように得点感覚も優れており、逆サイドから上がってくるクロスには勢い良く飛び込む。チームメイトのシュートのこぼれ球を頭で押し込むゴールが多い。
動画：プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
長谷川竜也／Tatsuya HASEGAWA
1994年3月7日生まれ 164㎝・60kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2016 | 川崎フロンターレ | 2試合・1得点 |
| 2017 | 川崎フロンターレ | 24試合・5得点 |
| 2018 | 川崎フロンターレ | 12試合・1試合 |
| 2019 | 川崎フロンターレ | 25試合・5得点 |
| 2020 | 川崎フロンターレ | 12試合・3得点 |
| 2021 | 川崎フロンターレ | 21試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2021年12月8日現在）
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