今ではガンバ大阪の攻撃の軸としてプレーするMF倉田秋だが、若いころは苦しい時間を過ごした。
西野朗監督（現タイ代表監督）の下でプレーしたプロ入り直後の3年間は、チームがリーグ屈指の選手層を誇っていたこともあり、思うような出場機会に恵まれなかった。プロ4年目にはジェフユナイテッド市原・千葉にレンタル移籍。そこで開幕戦からゴールを決めるなど、主力としてシーズンを戦い抜き飛躍のきっかけをつかんだ。さらに翌年にはセレッソ大阪に移籍。開幕戦の大阪ダービーで古巣相手にゴールを決めるなど、この年チームトップとなる10ゴールをマークした。
2年間の武者修行を終え、G大阪に復帰した倉田は、そこからは目覚ましい活躍を見せる。2014年には長谷川健太監督（現FC東京）の下で昇格即3冠の偉業を達成し、2015年には日本代表に選出。2017年からは背番号10を継承した。
今季で10番を背負い5年目。昨季は宮本恒靖監督体制となって最高の2位でリーグ戦を終えたが、青黒軍団が目指すのは頂点。2016シーズンから遠ざかっているタイトル獲得のために、その背中でチームを引っ張る。
プレースタイル
何をやらせても上手い。サイドハーフやトップ下が主戦場ながら、ボランチやインサイドハーフ、さらにはFWやシャドーまであらゆるポジションをこなせるサッカーIQの高さが魅力だ。
それに加え、ハードワークの意識や守備意識が高まった近年のプレーぶりは凄みがかっている。ここぞの場面でゴールを決めたり、体を張れたりと頑張れる選手で、苦しいときほどチームを救える頼もしい存在だ。
動画：プレー＆ゴール集
プロフィール・経歴
倉田秋／Shu KURATA
1988年11月26日生まれ 172cm・68kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2007 | ガンバ大阪 | 6試合・0得点 |
| 2008 | ガンバ大阪 | 13試合・0得点 |
| 2009 | ガンバ大阪 | 3試合・0得点 |
| 2010 | ジェフユナイテッド千葉 | 29試合・8得点 |
| 2011 | セレッソ大阪 | 33試合・10得点 |
| 2012 | ガンバ大阪 | 31試合・7得点 |
| 2013 | ガンバ大阪 | 28試合・8得点 |
| 2014 | ガンバ大阪 | 30試合・6得点 |
| 2015 | ガンバ大阪 | 31試合・5得点 |
| 2016 | ガンバ大阪 | 34試合・2得点 |
| 2017 | ガンバ大阪 | 33試合・8得点 |
| 2018 | ガンバ大阪 | 31試合・4得点 |
| 2019 | ガンバ大阪 | 31試合・7得点 |
| 2020 | ガンバ大阪 | 34試合・4得点 |
| 2021 | ガンバ大阪 | 37試合・1得点 |
※成績は国内リーグ（2021年12月8日現在）
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