上位に食らいつきたい両者の激突。浦和レッズ対ヴィッセル神戸の見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

浦和レッズ 対 ヴィッセル神戸 見どころ

8位浦和レッズと7位ヴィッセル神戸。互いの勝ち点差は、わずか「1」。上位追走していくためにも互いに勝利は譲れない。

開幕から一桁順位をキープしている神戸だが、上位に踏みとどまることができずに現在7位。まだ2敗と簡単に試合を落とさないことが特徴でもあるが、一方でリーグ最多タイの6度の引き分けと勝ち切れない試合が多いのも現状。このドローをいかに白星につなげていくか。上位浮上へのカギだ。

劇的な結末で勝ち点1を獲得した前節の戦いぶりが象徴するように最後まで粘るのが今シーズンの神戸だ。試合終盤の76分以降に7ゴールを記録し、最も得点を挙げている時間帯でもある。勝負を諦めない底力を発揮し、今節こそ勝利に結びつけたい。

J1でも圧倒的な戦力を抱える神戸は、今季攻守のバランスを重視し、選手個々の力だけに頼っていない。ただ終盤の勝負どころになれば、MFアンドレス・イニエスタを筆頭に、9試合ぶりに前節復帰したFWドウグラス、FWアユブ・マシカ、FWリンコンら圧倒的なタレントを投入し、勝負を決める底力はある。彼らが最後の最後にドラマを演出してくれることを今節も期待したい。

ボトムハーフに沈んでいたシーズン序盤から徐々に順位を上げてようやく8位まで浮上してきた浦和。3位・サガン鳥栖との勝点差も「4」まで迫り、射程圏内に入ってきた。

また連勝中のここ2試合は、複数得点と無失点を継続しており、攻守の歯車がようやく噛み合い始めてきた印象だ。

前節は、監督交代に踏み切ったガンバ大阪から前半に3ゴール。浦和デビューから公式戦3試合連発中のFWキャスパー・ユンカーが2ゴールの活躍。浦和の絶対的なエースとして確固たる地位を築き始めている背番号7がいち早くチームにフィットしたことは朗報だ。

また2試合抜擢されているGK鈴木彩艶も勢いに拍車をかける存在となっている。J1第13節ベガルタ戦でのデビュー戦から2試合連続で完封勝利に貢献。今節も身体能力を生かしたビックセーブには期待がかかる。新たなピースとなっている二人が攻守でカギを握る存在となるだろう。

互いに上位追走を目指している中で混戦を抜け出す勝ち点3を手にするのはどちらか。今節屈指の好カードだ。