今節唯一の金Jは横浜FMが鮮やかな逆転勝利! オナイウ阿道、前田大然、エウベルの3トップがそろい踏み ｜ Jリーグ

今節の『FRIDAY NIGHT J.LEAGUE』では北海道コンサドーレ札幌と横浜F・マリノスが対戦。札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督と横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督が就任してから過去3シーズン全6試合の対戦ではすべてのゲームで3点以上が入る撃ち合い必至のこのカード。今節も攻撃的なスタイルがぶつかり合った。

前半のキックオフから1分も経たないうちに両チームともにゴール前へと迫るシーンを作り出すと、このゲーム最初の決定機が生まれたのは8分だった。FWエウベルのクロスにゴール前で合わせたのはFWマルコス・ジュニオール。しかし、この至近距離からのヘディングシュートを札幌のGK菅野孝憲が顔面で防ぎ横浜FMの先制とはならなかった。

その後もお互いに休むことなく攻め続けスペクタクルなゲームが展開される。どちらのチームも最終ラインを高く設定しコンパクトな陣形を保つためにピッチ中央に両軍のフィールドプレーヤーが集結し、攻守が目まぐるしく入れ替わる時間が続いた。そして前半最大の決定機は43分。ロングボールに抜け出したMFチャナティップがGKとの1対1を迎えるもシュートを打たずラストパス。しかし、走ってきたFWアンデルソン・ロペスにはわずかに合わず無人のゴールに流し込むことはできなかった。

両チームともにメンバー交代なしで迎えた後半も立ち上がりから攻撃的な姿勢が激突。47分にはCKの流れからFWアンデルソン・ロペスが押し込み、札幌が先制に成功した。そこからすぐに横浜FMも反撃に出るがGK菅野が立ちふさがる。51分、52分と連続してDF松原健、FWオナイウ阿道狙ったシュートはネットを揺らすことはできなかった。

それでも攻め続ける横浜FMは交代でピッチに立った選手が終盤に仕事をする。80分に途中出場のMF天野　純が右サイドで相手を交わし左足のアウトサイドで芸術的なクロス。そのボールにFWオナイウ阿道が合わせ同点に追い付いた。その2分後には同じく途中出場のMF水沼宏太のクロスからFW前田大然がダイビングヘッド。わずか2分間でスコアをひっくり返した。

さらに後半アディショナルタイムにはFWエウベルがゲームを決める３点目を奪う。その直前にも決めたゴールはVARの判定で取り消されたが、90＋9分に左足で豪快に叩き込み、アンジェ・ポステコグルー監督が就任してから初めて敵地で札幌に勝利した。

対してホームの札幌は『クラブ創設25周年記念試合』と銘を打たれた一戦を勝利で飾ることができず。3試合勝ちなしとなった。