熊本県の名門である大津高校から2013年に鹿島アントラーズに入団したFW豊川雄太は、ルーキーイヤーこそ公式戦の出場機会に恵まれなかったが、プロ2年目のシーズンで開幕スタメンをつかみプロデビュー。その年は第3節サガン鳥栖戦でプロ初ゴールを決めるなど、上々の成績を残した。
しかし、3年目の2015シーズンはピッチに立つ機会が減少。翌年からJ2のファジアーノ岡山にレンタル移籍を決断し、新天地で新たな挑戦に臨んだ。
そこが1つの転機となる。1シーズンを通して攻撃の中心を担いチームを引っ張る活躍を見せると、クラブ史上初のJ1昇格プレーオフ進出に貢献。決勝でセレッソ大阪に敗れてJ1昇格とはならなかったが、強烈なインパクトを残したシーズンとなった。翌シーズンも岡山でプレーし成長を遂げ、そのシーズンオフにはヨーロッパへの挑戦を決意。ベルギーリーグのオイペンに加入し、最終節には衝撃的なハットトリックを記録してチームを1部残留に導いた。
オイペンで2シーズンプレーした後、2020年からJリーグに復帰。C大阪では、ケガで戦列を離れた時期以外は最前線でプレーし攻撃にアクセントを加えた。移籍2年目の今季は攻撃的サッカーを志向するレヴィー・クルピ監督の下、得点量産が期待される。
プレースタイル
高い技術と豊富な運動量を兼ね備えたマルチな攻撃的プレイヤー。最前線からサイドでのプレー、トップ下などの中央でのプレーと、攻撃的な位置ならどこでも器用にこなすユーティリティー性も武器だ。
得点パターンも多く持ち、ドリブルからシュートを決めたかと思えば、クロスに合わせたりスペースに飛び出て流し込んだりと得点感覚に優れる。キックの精度にも長け、セットプレーのキッカーを務めることもある。泥臭く献身的な守備も特徴だ。
プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
豊川雄太／Yuta TOYOKAWA
1994年9月9日生まれ 171㎝・64kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2013 | 鹿島アントラーズ | 0試合・0得点 |
| 2014 | 鹿島アントラーズ | 17試合・2得点 |
| 2014 | J-22 | 2試合・1得点 |
| 2015 | 鹿島アントラーズ | 6試合・0得点 |
| 2015 | J-22 | 3試合・0得点 |
| 2016 | ファジアーノ岡山 | 38試合・10得点 |
| 2017 | ファジアーノ岡山 | 35試合・8得点 |
| 2017-2018 | オイペン | 4試合・3得点 |
| 2018-2019 | オイペン | 28試合・7得点 |
| 2019-2020 | オイペン | 16試合・1得点 |
| 2020 | セレッソ大阪 | 21試合・5得点 |
| 2021 | セレッソ大阪 | 24試合・1得点 |
※成績は国内リーグ（2021年12月8日現在）
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