4枠の降格を逃れようと混戦極める激しい争いが続いているJ2リーグ。第39節終了時点で残留が確定していないのは、14位レノファ山口FCから22位の松本山雅FCまでの9チーム。J3降格を何としても阻止する生き残りを懸けた戦いが続いている。
11月20日と21日にかけて開催される第40節は、残留争いの行方が動くターニングポイントになりそうだ。21日に予定されている全9カードのうち、レノファ山口FC対松本山雅FC、栃木SC対ツエーゲン金沢、愛媛FC対SC相模原の3会場で残留争いをしているチーム同士の直接対決が予定されている。
その中でも14時からキックオフを迎えるレノファ山口FC対松本山雅FCは、お互いの命運が決まる可能性のある最大の注目カードだ。最も安全圏な場所にいる山口は、勝利すれば残留を決定的にできる状況だ。なおかつ同時刻に開催されるジェフユナイテッド千葉と対戦する19位のギラヴァンツ北九州が引き分け以下に終われば、残留が決定。髙いモチベーションでこの一戦に臨むこととなる。
反対に最下位に沈む松本は、今節敗れて17位の大宮アルディージャが引き分け以上、18位のツエーゲン金沢が勝利した場合には、19位以下が確定してしまう。そして何よりも深刻なのは、直近7試合で1分6敗と浮上の兆しが見えてこない点だ。前節・甲府戦も2度同点に追いつきながらも、最終的には競り負けるというダメージの大きい敗戦を喫している。火事場の馬鹿力を見せるためには、サンプロアルウィンのサポーターの強烈な後押しが必要不可欠となりそうだ。
同じく14時に幕を開けるJ3降格圏に沈むチーム同士の直接対決も目が離せない。同勝ち点の「34」で並ぶ21位の愛媛対20位の相模原の対決は、3ポイントをめぐる死闘となりそうだ。どちらも勝利すれば、残留圏内の金沢と勝ち点で並ぶ可能性もあり、ここを残留への分岐点としたいところだ。ただ敗者には、厳しい現実を突きつけられることになるだけに、まさに”裏天王山”といえる注目カードだ。
こちらも14時からスタートする残留圏同士の直接対決も残留に近づくためには勝利を譲れない一戦だ。勝ち点「39」の15位・栃木も、勝ち点「37」の18位・金沢も勝利すれば、残留ラインの目安となる勝ち点40の大台を突破。特に栃木は、勝利した場合に北九州が敗れて、相模原と愛媛が引き分けに終わった時には、残留が確定。ひとまず息をつけるところまで到達するためにも是が非でも勝利を手繰り寄せたい。
16位のザスパクサツ群馬も栃木と同じ条件で残留が決まるだけに、アルビレックス新潟との一戦で決めたいところだ。17位の大宮も勝利できれば、残留に大きく前進できるだけにホームで迎える水戸ホーリーホックとの一戦では、勝ち点3が問われることになる。
J3で快進撃続ける宮崎はJ2の希望となれるか
またJ2残留争いに希望を与える存在にも注目だ。現在J3リーグの首位を走るテゲバジャーロ宮崎は、来季のJ2クラブライセンスが交付されておらず、2位以内を確保できても昇格は実現しない。そのためJ2の19位が繰り上がりで残留を勝ち取ることができる。
その希望の光となっている宮崎は、21日に開催される第28節で4位カターレ富山、第29節では2位のロアッソ熊本とJ3初年度での初制覇への試金石を迎えるが、最終節に試合がないことでJ3昇格争いも最後までもつれそうな予感は漂っている。
ただその上でカギを握っているのが3位・いわてグルージャ盛岡だ。現在宮崎とは勝ち点差「4」で虎視眈々と昇格圏を目指しているが、カマタマーレ讃岐と対戦する今節に敗れて、宮崎が富山に勝利した場合には、その差が「7」へと広がり、宮崎の2位以内が確定。J3の昇格争いの行方にも要注目だ。
最後はどんなクライマックスが待ち受けているか。例年以上に混戦極めるJ2残留争い、そしてJ3昇格争いからも残り3節は目が離せない。
■山口のJ2残留が決まる条件
(1)14位山口が勝利、19位北九州が引き分け以下
(2)14位山口が引き分け、19位北九州が負け、20位相模原と21位愛媛が引き分け
■栃木・群馬のJ2残留が決まる条件
(1)栃木・群馬が勝利、19位北九州が負け、20位相模原と21位愛媛が引き分け
■松本の19位以下が決まる条件
(1)最下位の松本が負け、17位大宮が引き分け以上、18位金沢が勝利
■宮崎(J3)の2位以内が決まる条件
(1)宮崎が勝利、3位岩手が負け
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