昨夏の移籍市場でポルティモネンセからウディネーゼへ加入した24歳のベト。3年半ほど前までは、地元のアマチュアクラブ、ティレスでプレーする傍ら、KFC(ケンタッキーフライドチキン)で日々の糧を得ていた。
「仕事をして、練習して。その連続だった。でもあの頃は楽しかったよ。僕はKFCで働いていて、居心地は最高だったよ。『今はFWだけど昔はここで働いていたんだ』などとと意識することはない。でもポルトガルへ行った時は、いつもKFCに立ち寄って昔の仲間に会っている」
「あの頃からプロ選手になれると信じていた。だがティレスの元チームメートたちからは、『難しいし、不可能だ』とか、いろいろ言われていたよ。その後、ポルティモネンセへの移籍が決まって、『ベト、君の言った通りだ。フェノーメノ(怪物)だ』なんて言われるようになった」
ポルティモンネンセでは、権田修一や安西幸輝、西村拓真らの同僚でもあったベト。2シーズンにわたるプリメイラ・リーガでのプレーを経て、昨年8月、ウディネーゼへローンで加入した。「ウディネーゼへやって来るために全力を尽くしたんだ。イタリアは好きだよ」と明かした。
これまでセリエA21試合に出場し、ミラン戦やアタランタ戦などで合計8得点をマークしたベト。しかしポルトガルで披露していたようなスーパーゴールはまだ見せることができていない。
「僕は本能でゴラッソを決めてきた。イタリアでは、もう少し時間がかかるかもしれない。それよりも、簡単なゴールでも良いからUEFAチャンピオンズリーグでゴールを決められるような選手になりたい」
そんなポルトガル人FWは、テクニックを磨くため、テニスボールを使ったトレーニングを行ってきた。
「なぜテニスボールを? 僕は以前、何度もシュートを外していたんだ。見かねた監督から、チーム練習が終わった後、テニスボールを使うように勧められた。テニスボールを蹴ることができれば、サッカーボールはもっと簡単だろう」
最後にベトは、元カメルーン代表FWサミュエル・エトーに憧れてきたことを告白。「ピッチ外での僕の夢? エトーに会ってみたい。僕にとってナンバーワンのアイドルなんだ」と語った。
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