現地20日に控えるエル・クラシコを前に、バルセロナの調子が上がっている。ラ・リーガ第27節のエルチェ戦で逆転勝利を収め、1試合消化試合の多い2位セビージャに勝点7差の3位に浮上。クラシコと未消化分をモノにできれば、首位レアル・マドリードとの差が「9」に縮まる計算だ。
その宿敵とのクラシコでは、中盤の主導権争いが一つの見どころ。バルサのキーマンを挙げれば、オランダ代表のフレンキー・デ・ヨングか。ジャーナリストの小澤一郎氏はDAZNのラ・リーガ専門番組『LaLiga FREAKS』（毎週金曜）で、2019年夏にアヤックスからバルサにやって来たMFの重要性をこう説明している。
「チャビ監督になって、一番大きい変化は点をとるというところ。それを任せられるバルサの中盤の選手はフレンキーしかいない。まだペドリ、ガビに点をとるセカンドストライカー的な能力はないので」
ペドリやガビの動きとは具体的にどのような違いがあるのか。小澤氏が続ける。
「あえて足もとにもらうんじゃなくて、スペースに入っていって受けれるところが、（ガビやニコ・ゴンサレスら）バルサのラ・マシア上がりだとなかなか難しいと思うんですね。（フレンキーは）そこが現代フットボーラー的。アヤックスの方がちょっとモダンな今のフットボールのトレンドを先取りしていると思うので。さすがアヤックス育ちだなっていう風には見えます」
アヤックスの方がトレンドを先取り──。バルセロナのファンにとっては気になる指摘かもしれないが、小澤氏は「バルサのラ・マシアでそういうことが先取りされればいいんでしょうけど、なかなかそれも難しい」と語り、「まだまだボール保持とか中心にやっていると思いますから。逆に良い要素をね、フレンキーによって入れてもらっているのでは」と見解を述べた。
時に足もと、足もとでボールを回しがちなバルサの引き出しを増やしているフレンキー。「ブスケツの後継者でもなく、チャビ、イニエスタの後継者タイプでもない。また違ったフレンキー・デ・ヨング像を作りつつある」（小澤氏）24歳に要注目だ。
LA LIGA FREAKS
- 配信： DAZN
- 配信日：毎週金曜日
- 出演：小澤一郎、桑原学
配信情報
ラ・リーガ第29節
レアル・マドリード対バルセロナ
- 配信： DAZN
- 配信開始：3月21日（月）5:00
- 解説：小澤一郎 実況：桑原学
- 会場：エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ
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