ラシンの下部組織で育てられたスペイン代表MFセルヒオ・カナーレスは、早くから才能が注目され、2008-09シーズンにトップチームデビュー。2010年夏にレアル・マドリードに完全移籍する。
しかし、“グティの後継者”と見なされるほどの期待を受けて迎えた初シーズン、開幕戦でスタメンに抜擢されたものの以降はチャンスを与えられず。当時指揮したジョゼ・モウリーニョ監督が「プレーが好きじゃなかった」と激白するなど自身の居場所をつかむことなく、2011年夏にバレンシアにレンタルで放出されることとなった。
負傷を繰り返しながらも実力を疑われることはなかったカナーレスだが、2014年1月から2018年夏までプレーしたレアル・ソシエダで転機が訪れる。2014-15シーズンに指揮したデイヴィッド・モイーズ監督の下でハードワークを身に着け、より穴の少ない選手へと成長した。とはいえ思うようにコンディションを整えることができず、2018年夏にフリーでべティスに加わっている。
プレースタイル
“天才”と称されるにふさわしい戦術眼とイマジネーションを備えるカナーレスは、天性のチャンスメーカーとしてキャリアをスタートさせた。しかし、レアル・マドリードでは運動量の少なさと献身性の不足を突き付けられ、優雅なパスでチャンスを作るクラシックなトップ下からの脱却を促されてしまう。
そして、バレンシア、ソシエダ、べティスと国内の名門を渡り歩く中で試合全体を読む力を身に着けた。センターハーフとして豊富な運動量をベースに時にはハードなタックルも厭わず。指揮官が特別な起用法を考案せずとも広くチームに貢献できる選手に成長している。
プロフィール・経歴
セルヒオ・カナーレス/Sergio Canales
1991年2月16日生まれ 176cm・65kg 利き足:左
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2008-09 | ラシン | 6試合・0得点 |
2009-10 | ラシン | 26試合・6得点 |
2010-11 | レアル・マドリード | 10試合・0得点 |
2011-12 | バレンシア | 11試合・1得点 |
2012-13 | バレンシア | 13試合・2得点 |
2013-14 | バレンシア | 19試合・0得点 |
2013-14 | レアル・ソシエダ | 16試合・2得点 |
2014-15 | レアル・ソシエダ | 36試合・4得点 |
2015-16 | レアル・ソシエダ | 16試合・0得点 |
2016-17 | レアル・ソシエダ | 31試合・0得点 |
2017-18 | レアル・ソシエダ | 36試合・4得点 |
2018-19 | べティス | 32試合・7得点 |
2019-20 | べティス | 36試合・6得点 |
2020-21 | べティス | 17試合・7得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月16日現在)
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