ディバラは2015年夏、パレルモからユヴェントスに加入。2017-18シーズンからは背番号10番を身に着け、クラブの未来を担う存在として大きな期待を受けた。今シーズンは、開幕直後にFWクリスティアーノ・ロナウドが退団。ディバラは新生ユヴェントスの中心選手になるものとみられていたが、度重なるケガなどに悩まされ、思うような成績を残すことができなかった。
2年にもわたってユーヴェとの契約延長交渉が難航してきたディバラ。クラブはそんな背番号10番との関係を見つめ直し、新たな未来を切り開くことを選んだ。
こうしてユヴェントスは今年1月の移籍市場において、新たなプロジェクトの中心選手としてフィオレンティーナから若きセルビア代表の逸材、ドゥシャン・ヴラホヴィッチを獲得。マウリツィオ・アリヴァベーネ新CEOは、構想から外れたディバラが、今シーズン終了後に契約満了とともにチームを去ることを告げた。
4日のインテル戦を前に『ダゾーン』のインタビューに応じたパヴェル・ネドヴェド副会長は、ディバラについて言及。「この決断は監督とも共有している。彼はチームにとって常に重要な選手だった。新天地においてもそれは変わらないだろう。彼が現在、プロ意識の高いパフォーマンスを見せてくれていることをうれしく思っている」と明かしつつ、踏み込んだ発言は避けた。
その上で、代役の1人は「(ケガで離脱中のフェデリコ)キエーザだと思っている」と明かした一方、指揮官のマッシミリアーノ・アッレグリらとともに「どのような攻撃陣に仕立てるのか検討していく。明確なアイディアはある」と述べ、補強の方向性は定まっていることを示唆した。
なぜ背番号10番のディバラが構想外に?
そんなユヴェントスの態度について、OBのバルザーリ氏も番組内で発言。ディバラほど重要な選手を構想外としたことに疑問を抱きつつ、自身の見解を示した。
「なぜディバラがユーヴェの構想外となったのか? これはユヴェントスに聞いてみなければ分からない。おそらくユーヴェは1つの決断を下したということだろうが、こんなことは誰も予想していなかった。この決断の裏には、何か別の事情があるのかもしれない」
「ただ来シーズンに向けて、ユヴェントスの攻撃陣は疑問符だらけだ。確かにキエーザは復帰するが、ベストコンディションに戻るまでに何カ月も要するだろう。それに(アトレティコ・マドリードからレンタル加入中のアルバロ)モラタだって、買い取るのかどうか分からない」
「だがこうした決断を下したということは、すでに将来へ向けて動き出しているのだろう。それでもディバラは7年間にわたってユーヴェでプレーしてきた選手であるだけに、もしイタリアの他のチームでプレーすることになれば、奇妙に感じるかもしれない」
なお、過去にユヴェントスでディバラをパレルモから引き抜いた現インテルCEOのジュゼッペ・マロッタ氏は、「彼と素晴らしいシーズンを共に過ごしたことはあったが、ユーヴェで契約更新が破談となった背景に首を突っ込むことはできない」とコメント。獲得の可能性については、「該当ポジションの戦力は、レンタル先にいる若手も含めて十分な状態だ」との発言に留めた。
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