今回徹底議論が行われたのは、J1第18節福岡対神戸の78分のシーンだ。
神戸の攻撃シーン。MFアンドレス・イニエスタの鮮やかな浮き球のパスに抜け出したDF酒井高徳がペナルティエリア内から中央にクロスを折り返すと、このボールに福岡のMF杉本太郎がスライディングでブロック。しかしこのボールが杉本の右腕に当たって、ハンドの判定が下されて神戸にPKが与えられた。このPKをイニエスタが冷静に沈めて神戸が勝ち越し、2-1で勝利している。
J1第18節から新たな競技規則が適用されていた。ハンドに関して競技者の手や腕にボールが触れてもその全てが反則にはならず、状況や選手の動きに関連して主審がその妥当性を判断するという基準に見直しが行われた。その中で巻き起こった一連のジャッジは、果たして妥当だったのか。番組内で議論が繰り広げられた。
FIFA・AFC・JFA審判インストラクターの深野悦子氏は、「これはハンドで良いと思います」ときっぱりと見解を示し、競技規則が変わった中でも「このエリアは(考え方が)変わっていない。同じ判断で大丈夫」と言及。また杉本の右腕が肩よりも高い位置に上がっていることに着目し、「不自然な位置に手がある。手を大きく広げたことでボールの進行を妨げたということになる」と一連のシーンを説明した。
この試合を現地で視察していた原博実氏も「あのくらい手が上がってしまうと取られても仕方ない。規則が変わったとしても取られてしまって仕方ないと思う」と同意見を述べている。
また競技規則が変更されたことついて深野氏は、こう言及した。「(競技規則が変わったことで)妥当性という言葉が出てきたことで(主審が)手の位置が妥当かどうかを問える。今までは、ナチュラルに当たってしまったものを取らざる得なかった部分もあったので、ハンドにしなければいけない辛さもあった。整理されて良かったと思う」と独自の見解を示した。
競技規則が変わったことでハンドのジャッジに今後どのような変化が起きるか。今後のJリーグでも注目だ。
Jリーグジャッジリプレイ
- 配信:DAZN
- 配信日:毎週火曜日
- MC:桑原学
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