欧州サッカー愛好家、とりわけカルチョ通には眠れない夜になるだろう。24日(日本時間4時45分)、イタリアが北マケドニアとのワールドカップ欧州予選プレーオフ準決勝に臨む。2大会ぶりの出場を狙うアッズーリ(イタリア代表の愛称)にとって、絶対に落としてはならないホームゲームだ。
2021年のEUROを制しているイタリアの下馬評が高いとはいえ、何が起きてもおかしくないのが一発勝負のプレーオフ。ちょっとした出来事が致命傷になりかねず、ミスをどれだけ減らせるかがポイントになる。イタリアとしては「PK」のトラウマも克服したいところだろう。
アッズーリは周知の通り、ビッグマッチで「PKの悪夢」を見てきた。1994年のアメリカW杯決勝では、フランコ・バレージやロベルト・バッジョらがまさかの失敗。ブラジルの軍門に降った。続く98年のフランス大会ではルイジ・ディ・ビアジョとデメトリオ・アルベルティーニが決められず、開催国フランスに行く手を阻まれている。
EURO2016の準々決勝ドイツ戦では、シモーネ・ザザとグラツィアーノ・ペッレが不可解な駆け引きの末に失敗。世界中から酷評された。また、今予選では名手ジョルジーニョがスイスとのホーム&アウェーゲームで各1本をモノにできず。この2本が大きく響き、イタリアはプレーオフに回る2位フィニッシュとなった。
北マケドニア戦、そして決勝進出時(ポルトガル対トルコの勝者と対戦)もPKが命運を分ける可能性があるが、はたしてキッカーはジョルジーニョのままでいいのか。DAZNのセリエA専門番組『SERIE A FREAKS』(毎週火曜)が、視聴者から届いた別のアイデアを紹介している。
「インモービレかベラルディに変更。一発勝負なので限られたチャンスをしっかり決めきる必要がある。PK失敗が続いているジョルジーニョのプレッシャー解放が必要」
同番組のMCを務めるジャーナリストの細江克弥氏は、悩ましい表情を浮かべながらもまた違った見解を示した。
「ジョルジーニョが作ってきた代表とも言えるくらい彼の存在感は重要なので、そういう意味では『PK、もういいよ蹴らなくて』とは言いづらい。(選手たちに決定を)任せると思うけど、イタリア人のメンタリティーとしては『いやいや、だからこそジョルジーニョだよ』と」
いずれにせよ、PKキッカーに巨大な重圧がかかるのは間違いない。北川義隆アナウンサーは「マリオ・バロテッリくらいじゃないと跳ね返せないと思う(笑)」と冗談を飛ばしたが、バロテッリは残念ながら今回のメンバーから外れている。はたして、アッズーリの運命は──。
SERIE A FREAKS
- 配信: DAZN
- 配信日:毎週火曜日
- 出演:北川義隆、細江克弥
配信情報
ワールドカップ欧州予選
イタリア vs 北マケドニア
- 配信: DAZN
- 配信開始:3月25日(金)4時45分
- 解説:細江克弥 実況:北川義隆
- 会場:スタディオ・レンツォ・バルベラ
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