昨年に行われたW杯欧州予選グループCでスイスに競り負け、2位でプレーオフへと回ったEURO2020覇者のイタリア。25日(日本時間)、2大会ぶりのW杯出場を懸けて、パスC準決勝の北マケドニア戦へパレルモのスタディオ・レンツォ・バルベーラで挑む。記者会見に出席したマンチーニは、ポルトガル対トルコの勝者が待つ決勝進出へ意気込みを見せた。
「準備時間はあまりなかったが、昨日は少しテストができた。EURO2020の時からお互いをよく知っているメンバーが多く、ピッチで何をするべきかを心得ているはずだ。北マケドニアはドイツに2-1と敵地で勝利を収めており、重要な技術的クオリティを持っているチームだ」
「冷静に自分たちの試合をしなければならない。おそらく多くのスペースを与えてくれないことが予想されるので、辛抱強くプレーする必要がある。不安に駆られてプレーすれば、難しくなるだろう」
「POにおいては、みんなが同じ場所からスタートし、有利なチームなどない。90分間であらゆることが起きる可能性があるだろう。結果が決まりきったように見えている時でも、すべての試合でしっかりプレーする必要がある」
4年前の悪夢を乗り越えたメンバー
イタリアはジャン・ピエロ・ヴェントゥーラ指揮下の4年前、W杯欧州予選POでスウェーデンに敗れ、60年ぶりに大会出場を逃して涙をのんだ。その時、どん底を味わったメンバーのうち9人が北マケドニア戦へ臨む。
「それが有利に働くか、不利になるかは分からない。だが勝利を収めて最高の時もあれば、失望の時もあるだろう。メンバーの何人かはすでに経験していることだが、誰も同じ経験はしたくないはずだ。自分たちがすべきことに集中するだけで良い。このチームはカルチョができることを証明してきた。他のことを一切考えず、ピッチのことだけに集中しなければならない」
そんなアッズーリにとって、縁起の良いスタディオ・レンツォ・バルベーラを埋め尽くす満員の観客は、大きな力となるかもしれない。
「パレルモの街は常にイタリア代表を支えてくれた。今回も、スタジアム満員のファンがそばで応援してくれるはずであり、ポジティブな要素だ。3年前にパレルモでプレーした時も、観客がチームを後押ししてくれた。最後にみんなが幸せになり、満足できるよう願っている」
注目のPKキッカーは?
欧州予選グループCでは、PKキッカーのMFジョルジーニョがスイスとの2度の対戦において、試合の行方を左右するPKに失敗して引き分け、POへと回るきっかけの1つとなった。
「PKがあれば、キッカーはジョルジーニョが務めるか? 彼はスイス戦で失敗した後、7回連続で成功させており、正確なキックを取り戻している。それにチームには、多くのPKキッカーがいる。仮にPKがあったとしても、問題は当然ない。我々はゴールを挙げて勝利を収めなければならない」
「チームは常に自分たちのプレーをしようと頑張って来た。EUROやW杯の本大会ではある程度の準備期間があるが、シーズン中に試合をするとなると難しくなる。EURO2020後の8カ月間でチーム自体が大きく変わったわけではない」
放送・配信予定
- イタリア vs 北マケドニア : プレーオフ準決勝 (パスC)
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年3月25日(金)日本時間4:45
- 解説:細江克弥 実況:北川義隆
- 会場:スタディオ・レンツォ・バルベーラ
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