プレミアリーグ9連勝。4試合連続のクリーンシート。リーグ最多の75得点。リヴァプールが圧倒的な強さを誇示し、首位マンチェスター・シティに勝点1差と肉薄している。その強さの秘密とは。解説者の戸田和幸氏がDAZNの『PREMIER LEAGUE FREAKS』（毎週火曜）で私見を述べた。
「個人で局面を打開できる選手が後ろ、横、前、全部います。ボールをつないで連係じゃなくても、点を取れるのがひとつ強み」
その選手たちをどう生かしているのか。戸田氏がメカニズムについて深掘りした。
「ベースはアスリート能力が高くて、戦術理解力もある選手たちがコンパクトな陣形の中で、すごく高速に動き続けられること。スーパーコンパクトな陣形をできるだけ維持した中で、なおかつ最終ラインは簡単に下がらない。背後に持っていかれても、ファン・ダイクがいます。要はスプリントのある選手がいて、（GKの）アリソンを使ったうえでボールを奪って攻撃につなげる」
組織全体がよく機能しているリヴァプールだが、戸田氏は4－3－3のアンカーが肝と考えているようだ。システムの「いわゆるヘソですが、ファビーニョのポジションはすごく重要。彼のパフォーマンスを見ていると、本当に飛び抜けている」とブラジル代表MFを絶賛している。
また、戸田氏は右サイドバックのトレント・アレクサンダー＝アーノルドにも言及。彼の良さは「ビジョン。というのは遠くを見れていて、そこに蹴れることです」と切り出し、そのイングランド代表DFが誇る多彩なキックについて説明した。
「よく見えたなかで、いろんな種類のキックが蹴れます。ストレート、アウト気味で長いボール、巻いて落とすのも何でも。しかも一振りで。これはね、すごいです。世界広しと言えど、この人しかいないんじゃないでしょうか」
一方で、アレクサンダー＝アーノルドは守備の不安を指摘されがちだが、戸田氏はまるで問題視していないようだ。
「おそらく言われているのは、右サイドバックの所定の位置でのウインガーとの1対1とか、カウンター局面でのスピードに乗ったドリブルを仕掛けられた時だと思います。これは誰が行なっても基本的に難しい。難しい中で、そこがすごく弱みになるとは個人的には思いません」
PREMIER LEAGUE FREAKS
- 配信： DAZN
- 配信日：毎週水曜日
- MC：ベン・メイブリー、野村明弘
配信情報
プレミアリーグ第32節
マンチェスター・C vs リヴァプール
- 配信： DAZN
- 配信開始：4月11日（月）0時30分
- 解説：戸田和幸 実況：下田恒幸
- 会場：エティハド・スタジアム
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