ドイツとブルンジの二重国籍を持つティロ・ケーラーだが、生まれはドイツ。TSGテュービンゲン、SSVロイトリンゲン、シュトゥットガルトを経て、2012年からシャルケの下部組織へと加わった。
シャルケのユースチームで頭角を現すと、2016年2月にトップチームデビュー。ヴォルフスブルク戦で途中出場を果たした。2017-18シーズンからは主力に定着。リーグ戦28試合に出場し、3ゴールをマークした。
すると、2018年夏にはパリ・サンジェルマンへとステップアップ。移籍金3700万ユーロ（約46億4000万円）でフランスの強豪クラブへと移籍を果たした。初年度は公式戦40試合に出場するなど主力に定着。しかし、2年目となった2019-20シーズンは負傷もあり、リーグ戦7試合の出場にとどまった。
だが、シーズンが中断となった影響もあり、チャンピオンズリーグ佳境で右サイドバックとしてスタメンを獲得。安定した守備を披露し、初の決勝進出に大きく貢献している。
ドイツ代表としては各年代でプレーしてきており、2017年にはU-21EUROで優勝を経験した。A代表としては2018年8月からプレーしている。
プレースタイル
ケーラーは最終ラインの選手で、3バックのCBもしくは4バックの右サイドバックをこなしている。また、シャルケ時代には中盤でプレーする機会もあった。
安定した守備に定評があり、大柄ではあるものの、スピードにも優れている。また、ビルドアップも得意としており、チームの攻撃のスタート地点としても存在感を発揮している。パス成功率は非常に高く、安心してボールを持たせられる選手だ。
一方で、現代のサイドバックとしては、少々攻撃力は物足りない。積極的なオーバーラップにも磨きをかけてもらいたいところだ。
動画：プレー集
プロフィール・経歴
ティロ・ケーラー／Thilo Kehrer
1996年9月21日生まれ 186cm・72kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2014-15 | シャルケ | 0試合・0得点 |
| 2015-16 | シャルケ | 0試合・0得点 |
| 2016-17 | シャルケ | 16試合・1得点 |
| 2017-18 | シャルケ | 28試合・3得点 |
| 2018-19 | パリ・サンジェルマン | 27試合・1得点 |
| 2019-20 | パリ・サンジェルマン | 7試合・1得点 |
| 2020-21 | パリ・サンジェルマン | 15試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月22日現在）
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