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【コラム】リヴァプールがアラバやS・ラモスより獲得すべきCB | 粕谷秀樹のNOT忖度 | プレミアリーグ

【コラム】リヴァプールがアラバやS・ラモスより獲得すべきCB | 粕谷秀樹のNOT忖度 | プレミアリーグDAZN
【コラム】冬の移籍市場でのCB獲得が噂されるリヴァプール。ダヴィド・アラバやセルヒオ・ラモスなど大物の名前も取り沙汰されるが、最も望ましいターゲットは誰か。粕谷秀樹氏が推奨するのはブライトンが誇る逸材だ。

フロント3は相変わらず充実

地力がある──。

フィルジル・ファン・ダイクが右膝に重傷を負ったマージーサイド・ダービー後、公式戦11勝6分2敗。リヴァプールは大きく崩れなかった。

プレミアリーグで首位を走り、UEFAチャンピオンズリーグではグループステージを突破した。ファビーニョジョーダン・ヘンダーソンなどのMFや、若手サイドバックのネコ・ウィリアムズをセンターバックに起用しながらの好成績である。

ユルゲン・クロップ監督のマネジメントは、さすがというしかない。

もちろん、リヴァプールの闘い方が功を奏している。ファン・ダイク不在でも決してびびらず、攻撃は最大の防御なりのゲームプランを貫いてきた。

17試合消化時点の37ゴールは、堂々のリーグトップだ。モハメド・サラーが13ゴールで得点王レースのトップに立ち、サディオ・マネが6ゴール、ロベルト・フィルミーノも6ゴールを挙げるなど、リヴァプールが誇るフロント3は相変わらず充実している。

また、ライバルチームも少なからずアシストしてしまった。チェルシーは大型補強の効果が出ず、マンチェスター・シティは体調を崩す選手が多すぎる。アーセナルは世代交代の狭間で苦しみもがき、トッテナムは引いた相手を崩せない。

マンチェスター・ユナイテッドは勝点でリヴァプールに並んでいるぞ」との指摘も聞こえてくるが、“ブルーノ・フェルナンデス依存症” が悪化している。ファン・ダイク依存がさほど感じられないリヴァプールとは、地力の差がまだまだあるようだ。

しかし、このままリヴァプールが他をぶっちぎって優勝するのかと問われれば、「はい、さようでございますね」とは言えない。

S・ラモスはさすがにありえない

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現有戦力ではファン・ダイクの穴が埋まらず、ジョー・ゴメスも今シーズン中の復帰が難しい重傷なのだから、冬の移籍市場でセンターバックの確保に動くのは至極当然のプランだ。

イギリスのEU離脱によって1月1日から労働許可書の認可基準が変更になり、対象となる選手が所属しているリーグの質、試合出場数などが、いままでよりも厳しく吟味されることになった。

クロップ監督が「ネガティヴな要素しかない」と、パンデミックの影響もある今冬の市場を否定的に捉えているものの、数人のCBをモニタリングしていることは間違いない。

ダヴィド・アラババイエルン・ミュンヘン)、ベン・ホワイトブライトン)、オザン・カバク(シャルケ)、ダヨ・ウパメカノ(ライプツィヒ)……かねてから噂されていた選手に、レアル・マドリードセルヒオ・ラモスまで加わってきた。イングランドのメディアは想像力がたくましい。

エル・ブランコのキャプテンは、さすがにありえない。ロッカールームに緊張感を求めるタイプをクロップ監督は嫌う。

しかもS・ラモスは3月で35歳だ。現行の契約が6月末日で切れるため、マドリーはできるものなら1月中にさばきたいが、それは彼らの都合であり、リヴァプールにすれば他人事だ。

S・ラモス同様、アラバとバイエルンの契約も6月末日までだ。ロッカールームに緊張感をもたらすタイプではなく、まだ28歳。スピードと展開力、状況判断に優れ、なおかつ左サイドバックと守備的MFも高度にこなす汎用性は、各方面で高く評価されている。労働許可書を得られる公算も大きい。

向学心の高さはクロップ好み

Ben White

ただし、パンデミックのいまは、環境適応能力をより精査しなくてはならない。慣れない土地で個人の調整を余儀なくされた場合、アラバがワールドクラスの実力者だとしてもフィットするまでに時間がかかる。カバク、ウパメカノといったブンデスリーガ勢も同様だ。

ドイツとイングランドでは何もかも違う。

したがって、今冬の移籍市場はイングランド国内に的を絞り、ホワイト(写真)の一本釣りが望ましい。言語を心配する必要はない。向学心の高さはクロップ監督の好みだ。昨シーズンはリーズのプレミアリーグに尽力し、あのマルセロ・ビエルサ監督が残留を懇願したほどのCBである。

ファン・ダイクほど屈強ではない。いや、彼と同等のCBなどこの世に存在しないのだから、将来性と世の中の流れを踏まえた人選が肝要だ。

ファビーニョはよくやっているが、CBの絶対数があまりにも足りない。ジョエル・マティップは年々脆くなってきた。

ホワイトは近代フットボールのCBに必要とされる能力を備えており、いずれはワールドクラスと期待される逸材だ。推定市場価格はまだ2000万ポンド(約28億円)。競合が少ないこの冬は、絶好のチャンスである。

文・粕谷秀樹

1994年、日本スポーツ企画出版社刊の『ワールドサッカーダイジェスト』編集長に就任。その後、同社の編集局次長を務め、01年に独立。以降、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ、情報番組、さらに月平均15本のコラムでも、エッジの利いた発信を続ける。東京・下北沢生まれ。

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