第三者にとってはスペクタクルな一戦でも、ロマニスタ(ローマのファン)にとっては悪夢のような試合だったに違いない。
1月9日のセリエA第21節、ローマが本拠オリンピコにユヴェントスを迎えた一戦。ジョゼ・モウリーニョ監督率いるホームチームは、FWタミー・エイブラハムやMFヘンリク・ムヒタリアンのゴールで、53分までに3-1とリードする。ホームで2点差だ。勝利を予感したファンは少なくないだろう。
だが、70分に被弾すると、あれよあれよと3失点。わずか7分間で試合をひっくり返されたのだ。80分には、主将のMFロレンツォ・ペッレグリーニが痛恨のPK失敗。そのPK時に退場者(マタイス・デ・リフト)を出し、一転、窮地に陥ったユーヴェを攻めきれずに敗戦を喫した。
この逆転負けを受け、熱い想いを口にしたのが北川義隆アナウンサーだ。熱狂的なロマニスタとして知られる北川アナは、DAZNの『SERIE A FREAKS』(毎週火曜配信)で「まずジョゼ・モウリーニョ監督に申し訳ない。こういう気持ち。モウリーニョ監督にまったく怒っていない。矛先は選手」と語り出す。
普段はユーモアたっぷりに、あるいは自虐的にローマを云々する北川アナだが、この時ばかりは表情もトーンも違う。
「7分間で3失点は、さすがに監督のせいじゃない。メンタリティーの欠如。何かを変えていかないとどうにもならない。(ローマの選手たちは)こういうものを砂かけて忘れようとする。それはダメ。熱いうちにガツーンと、モウリーニョ監督に言ってほしい」
想いが溢れる北川アナは止まらない。ペッレグリーニには「それ相応の気概をもって、キャプテンをやってほしい」と“愛の鞭”を振るった。
「いいプレーヤーです。でも(歴代主将の)デ・ロッシやトッティのように、スタジアムで、キャリアの最後に涙を流してもらえるかって。みんなが祝福してくれるかって。そういう選手になるには分水嶺にきている。いいプレーヤーですよ! だけど、ローマのキャプテンとして本当にデ・ロッシやトッティのようになれるかっていうのは、ここに懸かっている。ジョゼ・モウリーニョ監督とともにもう一度、グッとチームを、気合いを入れてやってほしいなと思います」
5位ユヴェントスに勝点6差、チャンピオンズリーグ出場圏内の4位アタランタに同9差をつけられたローマ。正念場を迎えたチームは、北川アナらロマニスタの想いに応えられるだろうか。
SERIE A FREAKS
- 配信: DAZN
- 配信日:毎週火曜日
- 出演:細江克弥、北川義隆
配信情報
コッパ・イタリア ラウンド16
ローマ対レッチェ
- 配信: DAZN
- 配信開始:1月21日(金)5:00
- 会場:オリンピコ
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