7日（日本時間）に行われたセリエA第20節ミラン対ローマにおいて、3-1と勝利を収め、白星で新年のスタートを切った2位ミラン。オミクロン株の感染拡大防止のために試合が中止となった首位インテルとの差を1ポイントに縮め、3位ナポリとともに、白熱のスクデット争いを繰り広げている。
『ダゾーン・イタリア』のリポーターを務める元イタリア代表DF、アンドレア・バルザーリ氏は、近年、躍進を続けるミランを称えつつ、マルディーニTDへ質問を投げかけた。
「ミランは偉業を見せていると思う。おめでとう。きっと素晴らしい将来が待っているはずだ。だからこそ聞いておきたい、昨年は素晴らしいリーグ戦の戦いぶりを見せていたが、優勝について言及することはなかった。ところが今年は違う。これはおそらく、メンタル面においてもタイトル獲得を目指す準備が整ったということだと考えている」
「そうなると、次のステップは何だろうか？ かつての黄金期のように、重要な選手を獲得するのか？ それとも、これまで通り若手の成長に重点を置き、メルカートでも若手の獲得を狙うのか？」
ミランTDは、昨シーズンも選手たちの最大限の力を引き出すために、スクデットの獲得を目指していたことを明かしつつ、クラブの補強方針についても説明した。
「実は昨年も、優勝を目指していたが、正直、少し賭けのようなものだった。特にスポーツにおいては、最大限を目指すべきだ。大きな目標を設定しなければ、自分たちの限界に到達することはできない。今年は開幕当時、上位4位以内にも予想されておらず、私は笑ってしまったよ。このチームが昨年よりも強くなっていることを確信していたからね。若手選手たちは、1年間の経験を積んだわけであり、当然、チームは進化している」
「ミランの将来についてだが、残念ながら（元ミラン名誉会長のシルヴィオ）ベルルスコーニの頃のように、世界最高峰の選手を集めることはできない。現在のミランは、“持続可能なチーム”を目指さなければならない。だから高額なビッグディールは期待しないで欲しい。“持続可能なチーム”というのがオーナーから我々に与えられたミッションなんだ」
今冬のセンターバック補強の行方は？
最後にミランTDは、今冬の移籍市場において、リールに所属するU-21オランダ代表DFスフェン・ボトマンへの関心について問われると、自身の見解を示した。
「もちろんボトマンは素晴らしい選手だ。だが、素晴らしい選手は彼1人ではない。ただ、我々はシモン（ケアー）の負傷により、DFの選手を必要としている。6カ月間の期限付きの獲得になるのか、来シーズン以降も見据えた完全移籍になるのかについては、金額や選手の意向も踏まえた上で検討していきたい」
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