J1第16節・湘南ベルマーレvs川崎フロンターレの66分のシーンを今回は取り上げる。
左サイドでボールを受けたMF旗手怜央が早いタイミングでゴール前にふわりとしたクロスを送ると、FWレアンドロ・ダミアンがGK谷晃生に競り勝ちヘディングシュートを決める。しかしここでVARが介入。家本政明主審がオンフィールドレビューを行った結果、レアンドロ・ダミアンにファウルがあったと判断しゴール取り消しとなった。
このシーンの論点は1つ。レアンドロ・ダミアンのプレーにファウルがあったかどうか。
平畠啓史氏が「ノーマルスピードで見ればダミアン選手のヘディングは高くて凄いなとしか思わなかったけど、スローで見れば見るほど右腕が谷選手の肩に当たっていると見えてくる気はしました」とファウルの判定に納得の考えを示せば、原博実氏は「よいヘディングだけど、手をどう見るか。空中で競るときに手はどこかにあるわけだから、あれをダメと言われるとGKとは競りにくい。そうなるとGKの前に入るしかないけど、落下点を考えればGKの前で競ることは難しい。あれはゴールでいいような気がする」とゴールを認める考えを口にした。
このように意見が分かれる中でJFA審判1級インストラクター奥谷彰男氏は「ノーマルスピードで見たときにはダミアン選手のファインゴールにしか見えなかった」としながらも、「何度も違う角度からの映像を見返すと、ダミアン選手の手が谷選手の肩にかかっていることはさることながら、ヘディングも谷選手のグローブ越しにしているのが分かる。つまり谷選手が先に触っているということですね」と見解を示し、オンフィールドレビューの結果、判定が変わったことに理解を示した。
そして、奥谷氏は「今回良かったのは素早く判断したこと」と家本主審に対応を称賛。「心理的にはVARになるとスローで何回も見た上での判断になるけど、今回は素早い判断で素晴らしかったと思います。今までのVARチェックにはなかったことですね」と短時間で判定を下し、ゲームの流れを断ち切らなかったことを高く評価した。
Jリーグジャッジリプレイ
- 配信:DAZN
- 配信日:毎週火曜日
- MC:桑原学
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