試合の概要
プレミアリーグ開幕戦となるブレントフォード対アーセナルが、ブレントフォード・コミュニティ・スタジアムで開催される。長きにわたるシーズンの始まりを告げる一戦は、どのような展開になるのだろうか。
ブレントフォード(昨季2部順位:3位 勝点87 | 24勝15分け7敗 | 79得点42失点)
近年の躍進著しいブレントフォード。一昨シーズンは惜しくもプレーオフで昇格を逃したが、昨季はリベンジに成功。なんと74年ぶりのプレミアリーグ昇格を果たした。さらに、今夏のプレシーズンでは同じく昇格組のワトフォードに3-1と快勝、マンチェスター・ユナイテッドと1-1で引き分け、バレンシアには2-1で勝利するなど、開幕に向けて順調な仕上がりを見せている。
今夏の移籍市場では、ここまで「ビッグネーム」という点では物足りないかもしれないが、トーマス・フランク監督の下で継続。主力のほとんどの残留に成功しつつ、最終ラインにはセルティックから注目株クリストフェル・アイエルの補強を決めた。昨季から大きな方針変更もなく、継続路線で74年ぶりのトップリーグに挑むことになる。
開幕戦では強豪アーセナルをホームに迎えることになり、ボールを握られる展開が予想される。それでも、昨季チャンピオンシップを沸かせたイヴァン・トニー&ブライアン・ムベウモの2トップは、決定力抜群。少ないチャンスでも十分に決めきる力は持っている。アーセナルの自陣に引き込みつつ、空いたスペースをシンプルに使ってゴールを狙いたい。
注目選手:イヴァン・トニー
昨季リーグ戦で31ゴールを奪い、チャンピオンシップ創設以来最多ゴール記録を更新したイングランド人FW。またプレーオフ決勝でもゴールを奪うなど、勝負強さも抜群だ。フィジカルとスピード、そしてボックス内での動き出しは秀逸。特に狭いエリアでフリーとなり、ワンタッチでネットを揺らすプレーを得意とする。これまでリーグ1(3部)、チャンピオンシップと連続で得点王を獲得してきた25歳が、今季プレミアリーグを席巻してもおかしくないだろう。
予想フォーメーション(3-5-2)
GK:ラヤ
DF:アイエル、ヤンソン、ピノック
MF:ローアスリウ、ジャネルト、バプティスト、オンエカ、カノス
FW:ムベウモ、トニー
アーセナル(昨季順位:8位 勝点61 | 18勝7分け13敗 | 55得点39失点)
昨季は特に前半戦で大不振に陥り、結局8位でフィニッシュ。欧州カップ戦出場権を26年ぶりに逃したアーセナル。挽回を期する今シーズンではあるが、ここまで補強やプレシーズンで順調とは言えない状況が続いている。
獲得したヌーノ・タヴァレスとサンビ・ロコンガはプレシーズンで好パフォーマンスを見せているが、共に21歳と若く、プレミアリーグ初挑戦でどこまでやれるかは未知数だ。さらに、ここまでのプレシーズンではビルドアップのミスが散見され、自陣でボールを失ってからそのまま失点する形が何度も確認されている。ミケル・アルテタ監督の下で最後尾から丁寧につなぐスタイルを継続しているが、不安は解消されないままシーズンインとなった。
プレシーズンではピエール=エメリク・オーバメヤンら攻撃陣にゴールが生まれないことも心配の種。さらにトーマスらもケガで間に合わず、取り巻く雰囲気は最高とは言えない状態だ。それでも、今夏最大の補強であるベン・ホワイトは見事なプレーを披露。大きな期待に違わぬ活躍を見せてくれそうだ。また新背番号10を背負うエミール・スミス=ロウも好調で、ニコラ・ペペもエンジン全開。スタートダッシュは彼らにかかっているかもしれない。
注目選手:ベン・ホワイト
昨季ブライトンでさらに価値を高めた23歳は、今夏5000万ポンドとも言われる移籍金でアーセナルへと完全移籍。そして、移籍完了後に合流してすぐさま親善試合に出場すると、その期待通りのパフォーマンスを見せている。特にビルドアップ面での貢献度は大きく、落ち着いたボール捌きと機を見た前線へのドリブルで、アーセナルの問題を解消するような雰囲気を漂わせている。開幕戦では、ボールを持った際の彼の動きにも注目だ。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK:レノ
DF:チェンバース、ホワイト、ホールディング、ティアニー
MF:エルネニー、ジャカ、ペペ、スミス=ロウ、オーバメヤン
FW:ラカゼット
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- 解説:水沼貴史 実況:安井成行
- キックオフ:2021年8月14日(土)日本時間4:00
- 会場:ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム
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