2022年カタール・ワールドカップ（W杯）欧州予選は、日本時間12日から14日にかけて第9節が各地で開催。ここでは、日本時間14日に開催される試合の見どころを紹介する。
第9節注目試合（11月14日開催分）
■フランス対カザフスタン（グループD）
前回王者のフランスがグループ最下位に沈むカザフスタンを迎え撃つ。フランスは勝利すれば、本大会出場を決めることができる一戦だ。
10月にはネーションズリーグを制して波に乗るレ・ブルー。注目はキリアン・エンバペとカリム・ベンゼマのコンビネーション。まるで所属クラブでもともにプレーしているような阿吽の呼吸を見せており、補完性も高い2トップを形成している。
さらに、アントワーヌ・グリーズマンもアトレティコ・マドリードでスーパーゴールを決めるなどコンディションを上げており、前線の攻撃ユニットは世界屈指。カザフスタンを相手にゴールラッシュで本大会出場を決められるだろうか。
■ベルギー対エストニア（グループE）
すでに2位以内が確定しているベルギー。エストニアに勝つか、ウェールズがベラルーシに引き分け以下で予選通過が決定する。
欧州予選では無敗で安定した戦いを見せてきたベルギーだが、ネーションズリーグではフランスとイタリアに連敗。初のメジャータイトル獲得のチャンスを逃した。ケヴィン・デ・ブライネやロメル・ルカクといったタレントを揃えながらも明確な結果を残せず、ロベルト・マルティネス監督の手腕には疑問符が付いている。
格下を相手にタレント力で圧倒できることはすでに証明済みだが、それ以上のなにかを見せなければ、ファンを納得させることは難しいかもしれない。
■ノルウェー対ラトビア（グループG）
それぞれグループGの2位と5位のラトビア。すでにラトビアは敗退が決まっているものの、悲願のワールドカップ出場を目指すノルウェーにとっては重要な一戦となる。
ノルウェーは好調を維持しており、予選では6試合無敗。オランダやトルコといった経験値で上回る強豪国を相手にも互角に渡り合っている。
ただし、絶対的エースであるアーリング・ハーランドを依然として欠くのは気がかりなところ。イェンス・ハウゲやマルティン・ウーデゴールといった若きアタッカー陣にかかる期待は大きい。
■クロアチア対ロシア（グループH）
ともに2位以内は確定しているクロアチアとロシア。それぞれ勝ち点は20、22となっている。最終節であるため、クロアチアは勝利で、ロシアは引き分け以上でワールドカップ出場を決められる。
まさに天王山となる一戦だが、ともにコンディションは良好だ。クロアチアは前節のマルタ戦で7-1と大勝。イヴァン・ペリシッチ、ルカ・モドリッチ、アンドレイ・クラマリッチら主力がゴールを挙げ、攻撃陣が調子を上げている。3トップ全員が得点を奪い、ベンチにはニコラ・ヴラシッチ、ミスラフ・オルシッチといった切り札も備えており、攻撃のオプションは多い。
一方のロシアもキプロスに6-0と大勝。アンドレイ・モストヴォイやフョードル・スモロフといった主力が結果を残しており、クロアチア戦に向けて死角はない。ともに4-3-3のミラーゲームで堅い試合展開となることが予想されるが、どちらが本大会出場権をつかみ取るのだろうか。
第9節日程（11月13日開催）※日本時間
【グループD】
4:45 フランス vs カザフスタン
【グループE】
4:45 ウェールズ vs ベラルーシ
4:45 ベルギー vs エストニア
【グループG】
2:00 ノルウェー vs ラトビア
2:00 トルコ vs ジブラルタル
4:45 モンテネグロ vs オランダ
【グループH】
23:00 マルタ vs スロバキア
23:00 スロベニア vs キプロス
23:00 クロアチア vs ロシア
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