第10節注目試合（11月14日夜～15日早朝開催分）
■ポルトガル対セルビア（グループA）
この最終節、グループAにおいては勝ち点16で並ぶポルトガルとセルビアが頂点を争っている。得失点差の比較により、「+12」のポルトガルが「+8」のセルビアを上回っている状況だ。
得失点差の開きは「4」となっているが、勝った方が首位で終えてW杯へのストレートインが確定するなど条件はシンプル。引き分けた場合は、ポルトガルが首位で欧州予選を終える。
前節のアイルランド代表戦をスコアレスドローで終えたポルトガルは決して好調ではない。とはいえ、引き分け以上で目標が達成できるシチュエーションは、クリスティアーノ・ロナウドらを擁してスピーディーなカウンターを得意とするポルトガルにとって追い風になるかもしれない。
■スペイン対スウェーデン（グループB）
グループBではこれまで5勝1分け1敗のスペインが勝ち点16で首位。2位・スウェーデンが5勝2敗の勝ち点15でそれを追う構図だ。
スウェーデンは予選スタートから好調ぶりを披露し、1度目の顔合わせとなった第4節ではスペインにも2-1で勝利。前節のジョージア戦で痛恨の敗戦を喫して追う状況ではあるが、今回の直接対決に勝利すればW杯への切符をつかめるという状況は変わらない。
また、ボールを支配して試合を進めるスタイルを続けるスペインにとっても戦いやすい試合となりそうだ。これまで堅守を軸として勝ち星を積み重ねてきたスウェーデンだったが、今節は必然的にリアクションを起こさなければならない。先制点の行方が試合結果を大きく分けることになりそうだ。
■クロアチア対ロシア（グループH）
グループHでも2強体制だ。ロシアが勝ち点22で首位、クロアチアが勝ち点20で2位につけている。
クロアチアは前節、力の差がある相手であるマルタに7-1できっちりと快勝。オウンゴールから失点する場面もあったが、ルカ・モドリッチら中心選手が輝きを放ってほしい結果を手にした。
一方のロシアもキプロスに6-0で大勝して欧州予選5連勝を飾っている。最後に勝ち点を落としたのは第4節、クロアチアとの一度目の対戦だったが、その際は0-0のドローだった。タレントが豊富なのはクロアチアだが、ともに得点数、失点数ともにグループ内で断トツの数字であり、白熱した一戦になりそうだ。
■アルメニア対ドイツ（グループJ）
これまで8勝1敗で勝ち点24を積み上げているドイツは、2位・北マケドニアに勝ち点差9をつけて最終節を迎える。既にW杯出場権は確定している状況だ。
また、ドイツは前節のリヒテンシュタイン戦でも9-0と圧倒的な勝利を飾った。リロイ・サネやトーマス・ミュラーなど中心選手が2ゴールずつを奪うなど、しっかりと実力を発揮したその試合では、前指揮官のヨアヒム・レーヴ氏に向けたセレモニーも実施。各選手が恩師にゴールを捧げることに成功し、チームのムードは高まっている。
とはいえ、ドイツは目指すはW杯本大会の頂点であり、ハンジ・フリック監督もリヒテンシュタイン戦の大勝に大げさには喜ばず。4位・アルメニアとの今節でも内容までを追い求め、チーム力の向上に努めたいところか。
第10節日程（11月14日夜～15日早朝開催）※日本時間
【グループA】
11月15日（月） 4:45 ポルトガル vs セルビア
11月15日（月） 4:45 ルクセンブルグ vs アイルランド
【グループB】
11月15日（月） 4:45 ギリシャ vs コソボ
11月15日（月） 4:45 スペイン vs スウェーデン
【グループH】
11月14日（日） 23:00 クロアチア vs ロシア
11月14日（日） 23:00 スロベニア vs キプロス
11月14日（日） 23:00 マルタ vs スロバキア
【グループJ】
11月15日（月） 2:00 アルメニア vs ドイツ
11月15日（月） 2:00 北マケドニア vs アイスランド
11月15日（月） 2:00 リヒテンシュタイン vs ルーマニア
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