今回の女子アジア杯は2023 FIFA女子ワールドカップの予選を兼ねており、開催地枠で出場できるオーストラリアを除いたチームのうち上位5チームが本大会の出場権を獲得することができるW杯出場に向けて大きな意味を持つ大会だ。
その大会においてエースストライカーとして期待されるのが田中だ。日テレ・ベレーザ在籍時に4年連続得点王や5度のリーグ優勝、そして2度の最優秀選手賞を獲得するなど、大きな活躍を見せてきた田中は、前回の女子アジア杯にも出場。初戦でゴールを奪うなど、チームの連覇に貢献した。
ただ、田中にとって大きな転機となったのが2019年のフランスW杯。そこまでコンスタントに代表に選ばれていたものの、本大会のメンバーに入ることができなかった。「悔しいというか、マジかって思いました。入って当たり前の選手はいなかったと思いますけど、自分はチームで結果を出せば呼ばれると思っていた」と語る田中は、当時をこう振り返る。
「自分の中でいろいろ変えて手応えもあったので、そこで名前が無くて納得できなかった。ただ、チームのカップ戦があって自分が腐っていたら仕方がなかった。応援してくれている人が(入らなかったことを)怒ってくれているのに、自分が腐っていたらダサいなと。そこで結果を出して周りが『なんで入らなかったんだ』と言ってくれた方がかっこいいなと思った」
その後、再びパフォーマンスを取り戻した田中は、昨夏の東京五輪にも出場。チーム最多の2得点をマークするなど、今やチームに欠かせない選手となっている。
今月の21日には女子アジア杯の初戦を迎える。女子アジア杯、そしてその先に続くW杯に向け、田中は強い想いを語った。
「まずはしっかりアジア杯で結果を残して、W杯でメダルを取ることを目標にやりたい。得点という部分が鍵になると思っています。攻撃に厚みをかけるためのポジショニングやコンビネーション、あとは個人の質がすごく大事になってくるので、一人で打開できる力、シュートを打ち切る力を磨いていきたいと思っています」
挫折を味わった前回のW杯を乗り越え、さらに強くなった田中は、女子アジア杯でどんな活躍を見せてくれるだろうか。
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