6試合を終えて14ポイントを獲得し、首位に立つイタリアは13日、第9節において、同ポイントで2位につけるスイスをローマに迎えたが、首位通過を懸けた直接対決は1-1とドローに終わり、W杯出場権の行方は最終節へと持ち越された。
アキレス腱の炎症により欠場したジョルジョ・キエッリーニに代わってキャプテンマークを巻いたレオナルド・ボヌッチは、ホームでの引き分けに肩を落とす。
「こんな形で引き分けとなったのはつらい。前半はボール支配においてリズムがつかめず、相手のカウンターをもっと上手くコントロールするべきだった。闘志が足りなかったように思う。後半に関してはやるべきことをやったが、残念だ」
イタリアとスイスは現在、15ポイントで並ぶが、得失点差によりイタリア（+11）がスイス（+9）を上回る。だが、もし最終節終了後、ポイントに加えて得失点差も並んだ場合は、直接対決でアウェーゴールを記録したスイスの首位通過が決まることになる。ボヌッチは16日にベルファストで行われる北アイルランド戦へ警戒を強めた。
「勝利を目指してプレーし、W杯出場をつかみに行く。不安になったり、慌てたりせず、シンプルに自分たちプレーをすればよい」
イタリアは試合終了間際の90分、PKを獲得して勝ち越しの絶好のチャンスを得たが、PK職人ジョルジーニョのシュートは、スイスの守護神ヤン・ゾマーが守るゴールの枠をとらえることができなかった。ボヌッチは、前回のスイスとの対戦に続いて連続でPKを失敗したチェルシーMFを擁護した。
「彼はチームのキッカーであり、これからも変わらない。4カ月前はPKを決めてチームをEURO2020決勝へと導いてくれた。失敗はつきものだ」
守護神のジャンルイジ・ドンナルンマも、ドローの結末に落胆を隠せない。イタリア代表GKは、「ファンの目の前で勝利を収めることができず、腹立たしい」と吐露。「それでも集中し、重要な北アイルランドとの次戦へ向けて、ふさわしいメンタル状態を保てている。偉大な試合を見せて勝利するためには、すぐに体力の回復に努めなければならない」と次戦へ目を向けた。
36分に同点弾を記録したジョヴァンニ・ディ・ロレンツォも複雑な心境を明かす。「カウンターを受け過ぎたが、修正した後は自分たちのプレーを示し、良い試合ができた。引き分けは残念だ。得点は個人的にうれしいが、喜びは半分になった」と語った。
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