2大会連続でFIFAワールドカップ(W杯)出場を逃し、チームの改革を図るイタリア。指揮官のロベルト・マンチーニは、今月開幕を迎えたネーションズリーグにおいて、セリエBの所属選手を含む多くの若手を招集したが、その中の1人がチューリッヒに所属する18歳のウィルフリード・ニョントだった。
ニョントは、ホームで行われた4日のドイツ戦(1-1)に途中出場してデビューを飾ると、わずか5分でいきなりアシストをマーク。続く7日のハンガリー戦(2-1)では初先発を果たした。さらに敵地で行われた14日のドイツ戦(2-5)では、0-5で追う展開の78分にネットを揺らし、代表初ゴールを記録した。
18歳222日での初得点は、1958年11月に元ユヴェントスのFWブルーノ・ニコレがフランス戦で記録した18歳259日を追い抜き、イタリア代表における最年少得点記録となる。若きアタッカー、ニョントの快挙は、イタリアが2-5と大敗を喫したドイツ戦において、唯一の好材料となった。
ニョントは試合終了後、『Rai』のインタビューに応じると、チームの敗戦の中での自身の代表初ゴールに、複雑な思いを明かした。
「こんな負け方をした後なので、何と言えば良いのか分からないし、自分のゴールのことは考えていない。相手は非常に強かったので、結果は妥当だと思う。おそらく経験の差があったのかもしれない。だがドイツは単純に僕らより強かった。今日のような試合は、プレーするのも、見るのも酷いものだ」
そんなニョントを巡っては、移籍話も流れ始めた。『Sky Sport』は15日、チューリッヒの恩師アンドレ・ブライテンライターが来シーズンから監督に就任するホッフェンハイムが獲得に乗り出したことを伝えている。18歳のイタリア代表の新星は今夏、移籍市場も賑わせることになりそうだ。
イタリア代表の最年少ゴール記録ランキング
- ウィルフリード・ニョント…18歳7カ月12日 (ドイツ対イタリア 5-2, 2022年6月14日)
- ブルーノ・ニコレ…18歳8カ月16日(フランス対イタリア 2-2, 1958年11月9日)
- モイーズ・キーン…19歳23日(イタリア対フィンランド 2-0, 2019年3月23日)
- ジャンニ・リヴェラ…19歳3カ月14日(イタリア対トルコ 6-0, 1962年12月2日)
- カルロ・ランピーニ…19歳5カ月14日(フランス対イタリア 2-2, 1911年4月9日)
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