2回戦屈指の好カードで神村学園を撃破。帝京長岡の古沢徹監督はチームの成長を評価｜ 第100回全国高校サッカー選手権大会

試合を制したのは新潟の雄だった。前半にペースを握った帝京長岡は、前半16分にロングスローから渡辺祐人がボレーシュートを沈めて先制。「ゴール前にきたところをワンタッチで流すことを練習していた」素晴らしいゴールで先手を奪った。

帝京長岡は勢いそのままに、32分に再び渡辺がゴールを奪取。「1点を取れたのが大きくて、2点目は味方を見てやれた感じ」と話すように、冷静な判断から巧みなドリブルで相手を抜き去り追加点を奪うことに成功した。

ただ、試合はこれで終わらなかった。後半に入り神村学園の福田師王、大迫塁のJ注目2年生コンビが躍動。後半4分には一点を返されてしまう。

ここで脳裏を過ったのがプレミアリーグ参入戦の出来事だ。12月12日に開催されたプレミアリーグ参入戦では桐生第一高校を相手に2点差をつけたにもかかわらず、終盤に立て続けに3失点を奪われて敗戦。あと一歩で勝利を逃すことになってしまった。

そこからチームは失点後に慌てないことを意識。失点した後には円陣を作って一度、気持ちを落ち着かせた上で試合に入ることを実践した。これが功を奏し、後半18分には追加点を奪取。その後、1点を返されたが、そこでも崩れることなく耐え、最後には勝利を掴み取った。

指揮官の古沢徹監督は「1失点した後に選手たちがプレミアリーグのように連続失点しないことを意識して入ってくれた。落ち着いてゲームを進めてくれたと思う」と話し、続けてチームと2得点の渡辺の成長について思いを口にした。

「夏以降のところで渡辺がストライカーとしてチームに貢献するようになった。夏以降のところでチームの大黒柱として献身的にプレーしている部分が得点を多く作れている状況になったかなと。あと守備の改善の部分は意識的にできている。去年を超えるようなハードワークを意識出来ている。渡辺の成長とチームの成長が勝利につながったかなと思う」

3回戦では神奈川県代表の桐光学園と相対する帝京長岡。最高成績のベスト4を超えるためにも、さらに勝利を積み上げていくことができるか注目だ。

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