6試合負けなしの勢いか、5試合勝ちなしの意地か。V・ファーレン長崎対モンテディオ山形の見どころ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

V・ファーレン長崎 対 モンテディオ山形 の見どころ

対照的なチーム状況の両者が水曜日の夜に相まみえる。4位のV・ファーレン長崎が10位のモンテディオ山形を迎え撃つ。

ホームの長崎はここ6試合で4勝2分の成績を残している。その間に監督交代が行われ、暫定監督を据えていた時期もあったが、着実に勝点を積み上げ、新たに指揮官の座に就いたファビオ・カリーレ監督の初陣となった前節・ヴァンフォーレ甲府戦は1-0で勝利。幸先のよいリスタートを切ることに成功した。

ただ、新監督が就任してから準備期間はまだまだ少なく、内容に課題が残ったことも事実。先制点を早い時間に取れてしまったことも影響し、守勢に守る時間が長くなってしまった。カリーレ監督は自分たちでボールを保持しながら攻撃を組み立て、ゲームをコントロールすることを目指しているようであり、当分は試合を重ねながらスタイルやカラーを浸透させていく必要がありそうである。

まだ少し遠いが、自動昇格圏に位置するチームの背中が薄っすらとは見える位置にはおり、逆転での自動昇格を諦めるのは早いだろう。昇格プレーオフ圏内はしっかりと確保しつつ、上位3チームを追いかけていくためには勝点の取りこぼしは許されない。新たな戦術と結果の両方を追い求めながら、まずは7月末に控えている第28節・ベガルタ仙台戦と第29節・アルビレックス新潟戦に少しでもポイントを詰めた状態で臨みたい。

そのためにここで足踏みは許されない。前半戦で敗れている山形にホームで借りを返したい。

一方の山形は失速気味だ。4月から続いていた9試合負けなしの勢いはどこへやら、現在は5試合勝ちなしと元気がなく、ここ7試合は1勝4敗2分と大きく負け越してしまっている。そのため、一時は三強に迫る勢いを見せていたが、気が付けば昇格プレーオフ圏外へ転落。完全な“夏バテ”状態に陥ってしまった。

その原因は得点と失点のバランスが逆転してしまっていることが大きい。好調時は複数得点を取れる試合が多く、無失点や1失点で抑えられていたが、この7試合のうち無得点試合は4つを数え、複数失点も3つを記録。相手の研究も進んできた中で思うような戦いぶりを見せられていない。

ただ、10位まで転落したとはいえ、まだプレーオフ圏内とは勝点4差であり、長崎とも勝点6差。ここで勝利できれば、まだまだ浮上できる可能性は残されている。約1か月ぶりに勝利を上位からつかみ、ここをターニングポイントとしたい。

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