ヴィッセル神戸 対 清水エスパルス の見どころ
未だに最下位に沈んでいる神戸とそのひとつ上にいる清水。お互いの勝ち点差は3ポイントで、得失点差では「-9」と並んでいる。勝てばひとまず最下位を脱出できる神戸と負ければ最下位転落が待ち受ける清水の直接対決は、この先の行方を左右する重要な一戦だ。
神戸は先週にロティーナ前監督を電撃解任し、2度目の監督交代を敢行。その後を引き継いだ吉田孝行新監督の初陣では、サガン鳥栖に勝利を飾っている。前後半で戦い方を変える2つの顔を見せながら、攻勢を強めた後半にFW武藤嘉紀が2ゴールを奪取。最高の形で新体制での一歩を踏み出している。
神戸にとってはここが山場だろう。ひとつ上にいるライバルを直接叩ける機会というだけでなく、監督交代によって風向きを変えられそうな絶好のタイミングでもある。このタイミングで連勝できれば、チームの士気も高まり、ここから這い上がっていくための活力になるはずだ。だからこそ今節は、勝ち点3がマストとなる。
個々を見れば、J1屈指の戦力は揃っており、一度波に乗れれば、一気に巻き返していけるだけのポテンシャルもある。MFアンドレス・イニエスタや武藤、ベンチスタートが続いているFW大迫勇也らスター軍団が鳥栖戦で見せることができたチームとしてのハードワークを続け、ここを浮上への分岐点としたい。
一方の17位の清水はここまで3勝8分8敗。前節は、クラブ創設30周年記念として国立競技場で、今季最多入場者数の56,131人の強烈な後押しを受ける中での記念すべきホームゲームに臨んだが、結果は横浜F・マリノスに3-5と完敗。もちろん最後まで諦めない姿勢をピッチで示し、後半アディショナルタイムに一矢報いたものの、首位チームに力の差をまざまざと見せつけられる新体制での初黒星となった。
ただ相手にしたのは、攻撃的なスタイルを積み上げてきた歴も違えば、J1で最も勢いに乗っているチーム。この敗戦を必要以上に引きずる必要はないだろう。特に攻撃面は、MF神谷優太とFWチアゴ・サンタナの2トップが機能したという収穫もあった。それぞれがゴールという形で結果を残し、そのキッカケを作ったのもまた二人の関係性から。攻撃に枚数をかけずともゴールを仕留められるカウンターの迫力はある。その強みを強調していくことが必要だ。
だからこそ生命線になるのは、守備ブロックを構築した時の硬さだ。もちろん前節の失点パターンを見れば、自陣でのパスミスによる失点もあったが、人数は揃っているのに失点を重ねてしまった印象も拭えない。ボールホルダーへの寄せの甘さや後手に回っているカバーリングのところは、この短期間でも整備したいポイントだ
ここでの勝利は、大きな意味を持つことになりそうな直接対決。勝ち点3を手繰り寄せるのは、果たしてどちらになるか。ミッドウィークのナイトゲーム、その命運が決まる。
J1第20節 対戦カード一覧
日時 | 対戦カード | スタジアム | 配信・放送予定 |
---|---|---|---|
7月6日(水) 19:00 | 鹿島アントラーズ vs セレッソ大阪 | カシマ | DAZN |
7月6日(水) 19:00 | 柏レイソル vs 名古屋グランパス | 三協F柏 | DAZN |
7月6日(水) 19:00 | FC東京 vs 北海道コンサドーレ札幌 | 味スタ | DAZN |
7月6日(水) 19:00 | 川崎フロンターレ vs サガン鳥栖 | 等々力 | DAZN |
7月6日(水) 19:00 | 横浜F・マリノス vs サンフレッチェ広島 | 日産ス | DAZN NHK BS1 |
7月6日(水) 19:00 | 湘南ベルマーレ vs ガンバ大阪 | レモンS | DAZN |
7月6日(水) 19:00 | ジュビロ磐田 vs アビスパ福岡 | ヤマハ | DAZN |
7月6日(水) 19:00 | ヴィッセル神戸 vs 清水エスパルス | ノエスタ | DAZN |
7月6日(水) 19:30 | 浦和レッズ vs 京都サンガF.C. | 埼玉 | DAZN |
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