残留争いを占う裏天王山。FC琉球対大宮アルディージャの見どころ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

FC琉球 対 大宮アルディージャ の見どころ

暑い沖縄の地で、勝点3を巡る、熱く激しい戦いが繰り広げられる。勝点19で最下位に沈むFC琉球が勝点23で21位の大宮アルディージャを迎え撃つ一戦。残留をかけた6ポイントマッチとして両チームにとって重要な意味を持つ90分となる。

ホームの琉球は第20節・モンテディオ山形戦で敗れ、喜名哲裕監督の解任後、倉貫一毅ヘッドコーチが暫定監督として2試合の指揮を執るも連敗。22位と最下位の状態で第23節・町田ゼルビア戦からナチョ・フェルナンデス監督にバトンを託した。

そのスペイン人指揮官がチームを率いるようになってからまだ1か月も経っておらず、最初の2試合は連敗。依然、最下位から脱出することはできていない状態にあることは変わらない。

しかし、ここ2試合は1勝1分けと無敗をキープ。前々節で残留争いのライバルであるいわてグルージャ盛岡を下すと、前節は昇格争いを演じるベガルタ仙台から勝点1をもぎ取ることに成功し、貴重な勝点を手に入れた。

新体制の琉球は、以前ほどボールを大切にする姿勢は減っているが、フェルナンデス監督は強度をとても重要にしており、それは攻守両局面でのこと。現実的な方向にシフトチェンジさせる部分はさせながら、勝点3獲得を目指すこととなる。

この試合に勝っても最下位脱出とはならないが、敗れてしまえればJ2残留に向けて状況は厳しくなる。ホームアドバンテージを生かし、今季5勝目をつかみたい。

勝星から遠ざかっている期間の長い大宮は、2試合連続で後半アディショナルタイムに失点し、勝点を落としてきた。

特に相馬直樹監督が就任してから初めてホームゲームでの勝利がかかっていた前節・東京V戦は2-1でリードしながら最終盤で追い付かれ勝点がスルリとこぼれ落ちる結果となった。その結果、勝てば残留圏浮上の可能性もあった中で痛恨の足踏みとなり、苦しい状況は変わらない。

それでも、こちらは相馬監督が就任して1か月以上が経ち、ようやく新しいスタイルが浸透してきた雰囲気はある。2試合連続で複数得点を挙げられているのはその証拠の1つ。攻守ともに狙いを共有できる時間は増えてきている。

21位とはいえ勝点では20位のザスパクサツ群馬と並んでおり、その少し上にはもう数チームいる。大宮とすれば、ここで6試合ぶりの勝利を飾ることができれば残留圏への浮上が見えてくる大切なゲームだ。勝ってホームに帰りたい気持ちは強くある。

両者の前回対戦は、琉球が主導権を握る時間が多かったが、大宮がセットプレーから決勝点を奪い勝利した。そこからお互いに監督交代を経験し、前半戦の対戦が参考になる部分とならない部分があるだろう。ただ、そんなことに関係なく、欲しいのは目の前の勝点3。勝利への執念と意欲を相手よりも燃やし、笑い喜ぶのはどちらだ。

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