ベッラノーヴァはミランの下部組織出身の22歳。2019年1月の移籍市場でボルドーが所有権を獲得し、近年はレンタル先のペスカーラやカリアリで活躍を見せて大きな成長を遂げた。リーグ戦31試合に出場した昨シーズン終了後、22歳の逸材はカリアリへ完全移籍すると、すぐさまシモーネ・インザーギ率いるインテルへレンタルで加入した。ベッラノーヴァは、子どもの頃からファンであるインテルでのプレーを喜んでいる。
「毎日が感動になるだろう。これまでは対戦相手だった王者たち、さらに僕がセリエAにたどり着く前はテレビで眺めていたような王者たちと一緒に過ごすことになるのだからね。クラブの信頼に応えることができるよう、全力を尽くしていきたい。僕の長所はスピードと爆発力、足元の技術かな。インテルで最速の選手に？ どうなるか分からないが、とにかく僕の最高のクオリティはスピードと言えるだろう」
ビッグクラブへ加わったばかりの若者をサポートしてくれたのは、プレシーズン開始時からチームに合流していたベテランのDFダニーロ・ダンブロージオやDFマッテオ・ダルミアンだった。
「チームへの適応を助けてくれたのは、ダニーロ・ダンブロージオかな。偉大な選手である以前に、人間としても素晴らしい。それからダルミアンも僕をサポートしてくれているよ」
インテルファンとして過ごした子ども時代、一番の思い出は、ジョゼ・モウリーニョ指揮下の2009-10シーズンのトリプレーテ達成（国内リーグ＆カップ戦とUEFAチャンピオンズリーグの3冠）だった。
「最高の思い出は、トリプレーテだね。信じられなかったよ。僕は何年もミランのユニフォームを身にまとっていたが、幼少の頃からインテリスタなんだ。憧れの選手は、僕とポジションが同じマイコンと（ハビエル）サネッティの2人だ」
10年以上を過ごしたミランへの感謝
インテルへ熱い思いを抱くベッラノーヴァだが、ボルドーへ移籍する2019年まで、10年以上にわたって下部組織に所属したミランへの感謝も忘れていない。
「インテリスタではあるが、ミランには感謝しなければならない。僕が今、ここにいるのは、まだ小さい頃から僕を受け入れてくれたミランのおかげなんだ。ミランから与えてもらったことを否定することは絶対にない。ただ、自分の心の中のインテル愛を変えることはできないけどね」
「ボルドー移籍を決めた時、ミランでは僕が実力を示すことができるチャンスがあまりないように感じられた。そこでフランスへ移籍することを決断した。フランスでは、自分の思い描いたようには行かなかったが、選手として、人間として成長できたように思う」
2020-21シーズン、所属先のペスカーラがセリエBからセリエCへと降格。翌シーズンのカリアリでのプレーを経て、わずか1年でビッグクラブへと一挙にステップアップを果たした。
「セリエCへ降格したセリエBのチームでプレーしていたところから、偉大な野望を抱くこのチームへたどり着いたなんて大きな飛躍だ。まだ現実を受け入れられていないよ。カリアリにも感謝している。セリエA挑戦のチャンスを与えてくれ、僕をサポートしてくれた」
チームメート全員から学び成長の糧に
ベッラノーヴァは、指揮官のインザーギについて語ったほか、インテルの先輩たちにも言及。経験豊かなチームメートから多くを学び、成長につなげていきたいと考えている。
「監督は若手に重点を置いていて、良い取り組みをしているように思う。それから3-5-2のシステムをよく理解している指揮官だ。このプレースタイルを通じて、例えば（ラツィオ時代のマヌエル）ラッザリなど多くの選手の能力を引き出してきた。（イヴァン）ペリシッチやダルミアンもそうだね。チームに大きく貢献してきた選手たちだし、模範として学んでいきたい」
「デンゼル・ドゥンフリースから盗みたい技術？ もちろんヘディングシュートだ。シュートのタイミングが素晴らしく、これまでもいくつか得点を挙げている。彼に限らず、チームメート全員から多くを盗み取らなければならない。みんな、僕よりもずっと多くの経験を積んだ偉大な王者たちであり、ここにいられることは光栄だ。毎日、誰かしらから何かを学んでいきたい」
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