今夏の移籍市場において、バイエルン・ミュンヘンへ移籍したDFマタイス・デ・リフトの後釜となるDFグレイソン・ブレーメルをトリノから獲得したユヴェントス。トリノのクラブは引き続き補強に取り組んでおり、前線では、所有元のアトレティコ・マドリードへ戻ったFWアルバロ・モラタや、ローマへフリーで移籍したFWパウロ・ディバラの穴を埋めるため、FWの選手1~2名の獲得を模索している。
ユヴェントスは、退団者と同数の代役獲得を予定している。守備陣では、MLSのロサンゼルスFCへ旅立ったDFジョルジョ・キエッリーニおよびバイエルンへ移籍したデ・リフトの後釜として、1人目はブレーメルを獲得。さらに2人目としてフィオレンティーナのDFニコラ・ミレンコヴィッチを検討しているとみられる。
では、前線の補強はどうなるのだろうか。現在、チーム内のセンターフォワードは、ケガで離脱中の20歳のFWカイオ・ジョルジを除けば、FWドゥシャン・ヴラホヴィッチとFWモイーズ・キーンの2人のみ。だが後者は、ユヴェントス残留が不透明となっている。そんな中、チームディレクターのフェデリコ・ケルビーニは、アッレグリのローテーションに加えるべき最適なプロフィールを模索しており、現在、複数の候補がリストアップされている。
ユーヴェ愛を抱くモラタの再獲得
ユヴェントスや拠点のトリノの街に恋するアルバロ・モラタは、イタリアでの3度目の冒険へ復帰を志す可能性があるだろう。所属先のアトレティコと指揮官のディエゴ・シメオネは、29歳FWの放出に前向きだが、クラブ間で双方が納得できる条件を見つける必要があるだろう。
複数の役割をカバーできるモラタは、アッレグリにとっても理想的な選手と言える。スペイン人FWは、ヴラホヴィッチの代役を務められるだけでなく、トリデンテのサイドでプレーすることも可能だ。またモラタがチームに復帰する場合、ユヴェントスはさらにもう1人のCFを獲得する可能性が残されている。
大型FWアルナウトヴィッチへの希望
ユヴェントスとアッレグリは、ボローニャに所属するオーストリア代表FWを非常に高く評価している。だが、ボローニャが現金での支払いを求める1500万ユーロ(約21億円)の移籍金がネックとなっている。ユヴェントスが“控え”の選手に対し、これほど重要な資金を投じることは想定していないように見えるためだ。
それでも33歳の大型FWは、ユーヴェの前線に質とバランスをもたらしてくれるはずであり、ヨーロッパの舞台での経験を持つ点も、ヴラホヴィッチの代替オプションとして理想的と言える。
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コストゼロのベロッティの魅力
ベロッティは、ユヴェントスと同じ街を拠点に置くトリノを退団したばかりで再起を図るために新天地を模索している。指揮官のアッレグリは常にベロッティを高く評価してきた上、MFアンヘル・ディ・マリアやMFポール・ポグバらビッグネームを移籍金ゼロで獲得したばかりのディレクター、ケルビーニ氏にとって、イタリア代表FWのフリーでの獲得チャンスは魅力的に映ることだろう。
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