Jリーグ3連覇を目指す川崎フロンターレに頼もしい男が帰ってきた。
昨シーズンの第35節・サガン鳥栖戦で左膝前十字靭帯損傷と左膝内側側副靱帯損傷を痛めて長期離脱を強いられていたDFジェジエウ。今シーズンは、開幕に間に合わないだけでなく、ここまで出場が一度もない。
しかし中断期間の20日に行われたジャパンツアーのパリ・サンジェルマン（PSG）戦で、前半45分間に出場し、待望の実戦復帰。エンバペ、ネイマール、リオネル・メッシといった世界のスター揃いのアタッカー陣を相手に堂々たるパフォーマンスを披露し、いよいよJリーグで見られる時が近づいている。
「このリハビリ期間でフィジカルやメンタル面をパワーアップできた。フロンターレに戻って目点を達成するため、仲間たちの役に立つためにモチベーションは高まっている」と復帰間近の心境を明かしている。
ジェジエウがほぼフル稼働していた昨シーズンは、1試合の平均失点数が「0.7」と抜群の安定感を誇っていたが、今季はここまで「1.1」とデータを見ても存在の大きさは明らか。そんなチームの現状をジェジエウ自身もこう分析している。
「カウンターやロングボールから危険になるシーンが多くなっているので、後ろからから押し上げ全体をコンパクトにして攻撃を跳ね返すことが必要。プレスをかけ続けて全てのボールをカバーする必要がある。昨年のようなプレーを再現しない。そのために私はこれまで以上にチームの力になれるようにやっていきたい」。
今週末は、リーグ戦で7試合無敗と調子を上げてきている浦和レッズと対戦する。その一戦に向けて「気持ちは高まっている。勝ち点３を取りにいかなければいけない試合」と勝利を誓い、昨年11月の対戦時に自身がゴールを決めていることも踏まえた上で、「今回も狙っていきたい」とゴールへの意欲も口にしている。
2試合消化試合が少ない川崎Fは、現在首位の横浜F・マリノスとは勝ち点「8」差。背番号4の復帰が、リーグ3連覇への強烈な後押しとなり、ここからJリーグ王者の反撃に期待したい。
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