アトレティコ・デ・マドリードが、紳士協定を破棄したレアル・マドリードへの対策を進めているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
レアル・マドリードはクラブ間の関係が悪化していることで、15年以上続いてきたアトレティコとの紳士協定をついに破棄。クラブ間での合意がない敵対的とも言える行動で、アトレティコ下部組織に在籍していたDFヘスス・フォルテア(2007年生まれ、バレンシア出身)を自クラブに引き入れている。
アトレティコはレアル・マドリードとの関係が悪化した時点から、選手流出を防ぐための対策が必要と理解していた様子。スペインの将来を担うともされる若き右サイドバックの退団は防げなかったものの、しかしFWパコ・エステバン(2006年生まれ、マラガ出身)については、その対策を講じることに成功していた。
アトレティコは今年5月にP・エステバンとプロ契約を結び、契約解除金を5000万ユーロ(約71億円)以上に設定。そしてプロチームまで昇格した場合、解除金は2倍前後、つまり約1億ユーロ(約141億円)まで跳ね上がるとのことだ。
P・エステバンは“フェルナンド・トーレス2世”とも称される若手ストライカーで、奇しくも来季はF・トーレス本人の指導を受けることになる。スペイン代表の下部年代でもプレーする同選手は最近、アトレティコ最大級の伝説と比べられることについて、次のように語っていた。
「僕のアイドル、フェルナンド・トーレスと比べられるなんて誇り高い。彼は伝説なんだからね。信じられないことだ」
「これからも日々、努力を続けていきたい。彼が成し遂げたことを僕も実現できるように、もっと言えば、彼を超えられるようにね。難しいこととは、分かっているよ」
P・エステバンに対してはレアル・マドリードのほか、リヴァプール、ユヴェントスも興味を持っていた模様。しかしながらアトレティコは、地元のライバルを念頭に置いた破格の契約解除金によって、この16歳FWの放出を何としてでも防ぐ考えだ。
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