昨シーズンはステファノ・ピオリの下、11年ぶり19回目のスクデットを獲得したミラン。今夏、優勝メンバーの主将DFアレッシオ・ロマニョーリやMFフランク・ケシエがチームを去り、FWディヴォック・オリギやMFチャールズ・デ・ケーテライアら新たな顔ぶれが加わった。
セリエA王者は、日本時間14日に行われる開幕戦ミラン対ウディネーゼへ向けて準備を進める中、新主将に就任するカラブリアと35歳のジルーが『ダゾーン・イタリア』のプレシーズン特番「インサイド」に出演した。
ミラン在籍15年生え抜きの新主将
昨シーズンはロマニョーリの代役として、スクデット獲得を決めた最終節サッスオーロ戦などでキャプテンマークを巻いたカラブリア。今シーズンからは自身が正式にチームの主将を務めることになる。ミランの下部組織で育った生え抜きの25歳は喜びを隠せない。
「本当に感動したよ。ミランの新主将になれるなんて、夢を実現することができた。僕は10歳の時にミランへやって来て、15年前からミランにいる。下部組織はヴィズマーラだったので、ここミラネッロでは10年を過ごした。もはや僕もベテランだよ」
「だが入団当時は、家族のいる自宅を離れることがつらくて、この道を歩んでいくことに確信を持てなかったんだ。だが母に『大好きなチームだし、サッカー選手になりたいのだから続けなさい』と言われて説得されたんだ」
「母は送り迎えをしてくれて、僕よりも努力をしていた。ずっと感謝している。僕のやりたいことであって、母のやりたいことではないのに、僕をサポートするために夜勤を始めてミラネッロまで付き添ってくれたんだ」
ミラン入団から15年の月日を経て、スクデットを手にしたカラブリア。ミランの新主将は、優勝の感動を明かしつつ、チームの快進撃を陰で支えた40歳のFWズラタン・イブラヒモヴィッチにも言及した。
「スクデットを獲得できたことは、僕の人生で最高の感動だった。最初は変な目で見る人もいたが、僕らは本気でスクデットを目指し、昨シーズンの初日からずっと信じていた。リーグ制覇への意欲が雰囲気から感じられたし、言葉で説明するのは難しいが、最初から優勝を確信していた。それでも長く難しい道のりだった」
「ズラタンはロッカールーム内において、かなりのサポートをしてくれた。早くケガから復帰してくれることを願っている。僕らがピッチで現在のパフォーマンスを示すことができているのは、彼のおかげだからね」
35歳ジルーの勝負へのこだわり
昨夏にミランに加入すると、イブラヒモヴィッチとともにベテラン勢としてチームをけん引したジルー。決定的な場面において際立った勝負強さを見せ、ミランのリーグ制覇に大きく貢献した。35歳のフランス人FWは、「僕もゴールを挙げることで、再びスクデットをミランへ持ち帰ることに貢献できたことをうれしく思っているよ」と語り、名門クラブへ11年ぶりにスクデットをもたらしたことを喜んだ。
番組内では、ビリヤードの腕前も披露したジルー。昨シーズンのミランのメンバーでは、DFマッテオ・ガッビアが上級者であったことを明かしたほか、リポーターのディレッタ・レオッタ氏との対戦においては、勝負へのこだわりをのぞかせた。最後まであきらめない姿勢は、イタリア人祖母から教わったことわざから学んだようだ。
「ミラネッロでは、時々チームメートと一緒にビリヤードをプレーしている。だがマッテオ・ガッビアの方が強いよ。彼はいつもプレーしているくらいだからね。負けるのが嫌いかって? ああ嫌いだよ。だがまだゲームは始まったばかりだ。僕の祖母は『ゆっくり進む者が元気に遠くまでたどり着ける』ということわざを言っていたしね」
最後にジルーは、今夏からチームに加わったMFヤシン・アドリとFWディヴォック・オリギに言及。2人のイタリア語力について明かした。
「ヤシン・アドリはすでにイタリア語を習得している。彼が話したかどうかは分からないが、レッスンも受けていたそうだ。一方、ディヴォックはまだ話せないので、これからかなり努力する必要があるだろう。僕はイタリア語が流ちょうだって? さらに磨きをかけようと努力しているよ」
放送・配信予定
- ミラン vs ウディネーゼ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年8月14日(日)日本時間1:30
- 会場:サンシーロ
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