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【インタビュー】インテルOBフォルランが語るセリエA「唯一無二が集う伝統のリーグ。今季は世界が注目するはず」 | セリエA

Francesco Fontana
【インタビュー】インテルOBフォルランが語るセリエA「唯一無二が集う伝統のリーグ。今季は世界が注目するはず」 | セリエA(C)J.LEAGUE
【欧州・海外サッカーニュース】セレッソ大阪でもプレーした経験を持つ元ウルグアイ代表FWのディエゴ・フォルラン氏が『DAZN(ダゾーン)』の独占インタビューに応じ、古巣のインテルや今シーズンのセリエAなどについて語ってくれた。

現役時代は世代最強FWの1人として謳われ、左右両足から強烈なシュートを放ち、あらゆる形から得点を奪ってファンを熱狂させたフォルラン氏。現在はFIFA大使やテレビ解説者として活躍するほか、指揮官としての復職を目指して勉強に励むなど、さまざまな挑戦を続ける43歳が、『ダゾーン・イタリア』のフィールドプロデューサー、フランチェスコ・フォンターナのインタビューに応じ、多忙な近況を明かしてくれた。

「ウルグアイ3部のドゥラスノFCを弟とともに買収し、昇格を目指しているところだ。上手く行くことを願っているよ。そのほかにも、テレビ関係やFIFA大使として、サッカーに関わる仕事で忙しく飛び回っている。現役引退後は、ようやく家族との時間を楽しむことができるはずだったんだけどね」

不運に見舞われたインテルでの1年

クラブチームでは通算591試合で224ゴールを挙げ、ウルグアイ代表では112試合で36ゴールをマークするなどゴールを量産したフォルラン氏。だがマンチェスター・ユナイテッドやビジャレアル、アトレティコ・マドリードで王者が見せた魔法は、2011-12シーズンに所属したインテルにおいて影を潜めた。

当時のインテルは、ジョゼ・モウリーニョ指揮下の2010年のトリプレーテ(国内リーグ&カップ戦とUEFAチャンピオンズリーグの3冠)達成を経て、苦難の時代に突入していた上、フォルラン氏自身もケガに悩まされる不運に見舞われた。

「デビュー戦のパレルモ戦でゴールを決めたのだが、その後の代表戦で負傷してしまい、2カ月以上離脱を強いられて苦しんだ。いまいましいケガだったよ…。復帰までの時間を短縮しようと無理をしたが、どうにもならなかった。それからケガを繰り返し、不運のシーズンになってしまった」

「私個人に限った話ではなく、チームとしても指揮官が入れ替わる不運の年だった。世界最高峰のこれほど重要なチームにおいて、わずか1シーズンしかプレーできなかったことは残念だ。インテルのファンには、本物のフォルランを見せたかったよ」

そのインテルで指導を仰いだジャン・ピエロ・ガスペリーニは近年、アタランタの指揮官を務め、クラブ史上初のUCL出場で躍進を見せるなど、イタリア国内だけでなく、ヨーロッパの舞台においてもサプライズを巻き起こした。

「彼は素晴らしい人物であり、偉大な指揮官だ。正直言って、どれほどの指揮官が彼の立場で成功を収められただろうか。アタランタはガスペリーニのおかげで、ヨーロッパや世界規模で知名度を上げることができた」

Diego Forlan, Inter, DAZN Italia, 2022-2023

セリエAはいつまでもセリエA 

かつてフォルランもプレーしたセリエAは、近年、低迷が続いており、世界最高峰とされるプレミアリーグとのレベルの差が指摘されている。だが元インテルFWは幼少の頃から持ち続けたセリエAへの関心を、現在も失っていない。

「セリエAは、インテルやユヴェントス、ミラン、それにラツィオやローマなど、唯一無二のクラブが集う伝統のリーグだ。私も子どもの頃からセリエAを見て育った。セリエAはいつまでもセリエAであることに変わりない。興味を失うことなんてない」

「プレミアリーグとの違いは財政的な問題だけなのか? 資金力があれば、優位に立てるのは当然のことだし、現状を見れば、プレミアリーグは最高レベルのリーグと言える。だが重要なのは、ピッチにおけるパフォーマンスだ。UCLでイタリアのチームとイングランドのチームが対戦したとしても、あらゆることが起こり得る。それに繰り返すが、セリエAは、いつまでもあのセリエAなんだよ」

9年にわたるユヴェントスの覇権が終わり、インテルやミランが復権したほか、モウリーニョ率いるローマも大型補強を敢行し、群雄割拠の新時代を迎えたセリエA。フォルラン氏が見解を示した。

「昨シーズンのようなスクデット争いは、いつだって素晴らしいものだ。だが私はインテルに思い入れがあるので、優勝を逃してしまったことは残念だ。今シーズンは他のビッグクラブもスクデット争いに加わってくるだろう。そうなれば、リーグとしての魅力が増し、世界中がセリエAに注目するはずだ」

フォルラン氏が見たユーヴェの凋落

ユヴェントスは昨シーズン、過去にセリエA5連覇を成し遂げたマッシミリアーノ・アッレグリを招へいしてチームの再建を図ったが、開幕後のFWクリスティアーノ・ロナウドの退団も影響もあり、11年ぶりに無冠で終えた。

「ユヴェントスが困難に陥った真の理由を理解できるのは、クラブの内部で毎日を過ごしている者だけだろう。私が第三者として受けた印象は、C・ロナウドの退団が響いたということ。クリスティアーノは常に大量のゴールを約束してくれる。世界中のあらゆるチームにとって、重要過ぎるほどの立場になり得る選手だ」

「彼を失ったユヴェントスは、得点力を失った。スタッツはうそをつかないはずだ。いずれにせよ、ユーヴェは直近の10~15年間でどれほどのタイトルを獲得してきたのかを考えてみると良い。サイクルが終わりを迎えるのは当たり前のことであり、私が加入したインテルにおいても、同じことが起きている。そこから頂点へ戻るには時間がかかる。だがユーヴェはまだ上位につけているじゃないか」

セリエAのお気に入りFWは…

続いてフォルラン氏は、セリエAにおけるお気に入りのストライカーを問われると、ミランの新星FWラファエウ・レオンを挙げたが、回答に悩むほどに攻撃陣の人材が豊富であることを示唆した。

「選ぶのは難しいね。私はレオンが大好きだが、(ズラタン)イブラヒモヴィッチや(オリヴィエ)ジルーの名前を挙げないわけにはいかない。2人にはものすごい経験値がある。それにインテルの攻撃陣も忘れてはならないし、(フェデリコ)キエーザや(ドゥシャン)ヴラホヴィッチ、(チーロ)インモービレや(ヴィクター)オシムヘンもいる。本当に選ぶことなんてできないよ」

Diego Forlan, DAZN Italia, 2022-2023

プレミアからの帰還組ルカク&ポグバ

2020-21シーズンにおけるインテルのスクデット獲得の立役者であるFWロメル・ルカク。チェルシーでは精彩を欠き、苦しいシーズンを過ごしたばかりだが、フォルラン氏は、今夏、1年ぶりにインテルへ復帰したベルギー代表FWの実力に太鼓判を押した。

「確かにチェルシーでは苦しんだが、彼の価値に疑念の余地はない。極めて強力な選手であり、彼と同レベルにある9番の選手は数少ない。本当に強い選手なんだ。チームのためにプレーし、自らゴールを挙げることもあれば、アシストもできて賢い。現在、イタリアにおいて、ロメルに並ぶ選手はいない。モチベーションさえ見つけられれば、破壊力を示すことができるはずだ」

今夏の移籍市場において、ユヴェントスへ6年ぶりの復帰を果たしたMFポール・ポグバ。だが昨シーズンまでプレーしたマンチェスター・Uでは、本来のポグバの姿が見えなかった。元ウルグアイ代表FWはその原因を指摘した。

「ユナイテッドは最良の時期とは言えず、特殊な状況にある。だが良いパフォーマンスを示すためには、あらゆる面において穏やかでなければならない。トレーニングに取り組む時も、帰宅する時も、幸せに感じていなければダメだ。さもなければ、パフォーマンスを示すことが不可能になる。そんな状況でどうやって違いを作り出せるというのか。これが私の答えだ」 

Lukaku, attaccante dell'Inter, DAZN Italia, 2022-2023

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