昇格争いを占う直接対決。横浜FC対ファジアーノ岡山の見どころ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

横浜FC 対 ファジアーノ岡山 の見どころ

首位・横浜FCと4位・ファジアーノ岡山の勝点差は『9』。今節はJ1自動昇格争いの行方を占うビッグゲームとなる。

ホームの横浜FCは、台風の影響で順延となったリーグ前節を16日に消化。残留争いに巻き込まれているザスパクサツ群馬に対し、試合の早い段階で先制点を奪うと前半は押し気味に進め、主導権を握り続けていた。しかし、風下に立った後半はポゼッションを許し、押し込まれる時間が連続。何度か追い付かれそうなピンチを迎えた。

それでも、最後の部分はやらせずに最少スコアながら勝点3をゲット。その前の2試合で下位に沈むいわてグルージャ盛岡と大宮アルディージャに連敗を喫していたことを考えれば、大きな意味を持つ3ポイントを手にすることに成功した。

試合内容はまだまだ改善があり、攻守ともに大雑把な部分があることは否めないが、選手個々の能力は高く、最後は個人のパワーやスピード、フィジカルで何とかできてしまうところは横浜FCの大きな強み。熾烈な昇格争いを勝ち抜くためには大きな武器である。群馬戦では岩武克弥、ハイネル、イサカ・ゼインといった主力たちを休ませることにも成功しており、このゲームに向けて合わせて来た部分も多い。

3月にアウェイで戦った前回対戦時と比べて、選手起用もスタイルも様変わりしているが、だからこそ、より大事になるのは局面、局面でのバトルに負けないこと。ホームでライバルを蹴落とし、昇格に1歩近づきたい。

対するアウェイの岡山は、J1昇格を狙うためには絶対に勝利が必要なゲームだ。ここで敗れるようだと残り10試合で自動昇格を目指すには厳しい道のりとなってしまう。内容うんぬんではなく、いかに勝ちにこだわった戦いができるかが大事になる。

チームはいま好調だ。7月以降の8試合は4勝3分1敗と大きく勝ち越しており、その1敗の前も7戦負けなしを記録。ここまでの5敗は横浜FCと並びリーグ最少の数字であり、安定した戦いぶりが今季の強みである。

ただ、そんなチームをここまで支えていたDFリーダーの柳育崇がこの試合は累積の影響で出場停止。日本人離れした空中戦の強さを持つCBが不在であることは大きな痛手である。守備だけでなく、セットプレーでも大きな存在感を放っていただけに替えの利かない存在であることは間違いない。

それでも、岡山には頼もしい存在が控えている。それはベテランDFの濱田水輝。背番号4を背負う男は、今季出場機会が限られている中でもここまで唯一の先発出場を果たした第25節・大宮アルディージャ戦で好プレーを披露。セットプレーからゴールも決めており、この窮地を安心して任せることができる。

改めて言う必要もないほど、両チームにとって大一番。勝点3をつかんでラストスパートをかけるのはどちらのチームだ。

J2第32節 対戦カード一覧

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