昨シーズンの覇者ミランのほか、インテルやナポリ、ユヴェントスやローマなど強豪が揃って白星スタートを切った今シーズンのセリエA。だがリーグ戦第3節を終え、すでに全チームの連勝が途絶えるなど、混戦の様相を呈している。
かつてのルカクの姿が見えない
そんな中、現役時代にナポリやフィオレンティーナ、ラツィオなどでプレーした経験を持つベーラミ氏が『ダゾーン・イタリア』の「Sunday Night Square」に出演した。元スイス代表MFはまず、ラツィオとのビッグマッチで1-3と敗れたインテルについて言及。1年ぶりにミラノへ戻ったFWロメル・ルカクのコンディションに触れた。
ベルギー代表FWは太もものトラブルにより次節を欠場する見込みとなっており、週末のミラノダービーの出場も危ぶまれている。
「ルカクは偉大なクオリティを持った選手だが、みんなが知っているあの“ルカク”ではないように思う。コンディションがそれほど良いようには思えない。もちろん彼の負傷は残念だが、彼が不在となることで、昨シーズンに見たようなよりエネルギッシュなプレーを前線で見られるかもしれない」
インテルの右サイドでは、MFデンゼル・ドゥンフリースが躍動を見せた一方、左サイドでは、MFイヴァン・ペリシッチの退団による影響からか、パフォーマンスの低下が感じられた。
ベーラミ氏は、「チーム内で最も予測不能なプレーを見せていたペリシッチを失った。彼はボールをキープし、チームの重心を上げることにも貢献していた。現在、チームには別の選手がいるが、サイドは違いを作り出す重要なポジションと言える」と主張した。
またミランOBのマッシモ・アンブロジーニ氏は、3試合で4失点を喫したインテルの守備の問題点を指摘した。
「インテルは守備面において集中力を高めなければならない。いくつかの場面において、あまりに簡単に失点してしまう様子が見受けられた。最初の25分間は偉大なチームらしいパフォーマンスを見せていたが、その後の低調なパフォーマンスに加えてFWの選手が苦戦し、守備陣も昨シーズンより多くのチャンスを相手に与えてしまえば、ビッグクラブとの対戦ではリスクを負うことになる。試合を決めきることができなくなる」
次世代のマルキージオの登場?
続いて話題はユヴェントスに。マッシミリアーノ・アッレグリはローマ戦(1-1)において、下部組織出身の19歳MFファビオ・ミレッティを先発起用した。ピエモンテ州出身のユヴェントス生え抜きのMFと言えば、クラウディオ・マルキージオ氏が思い浮かぶが、ベーラミ氏は、ユーヴェで大きな期待を受ける若き逸材について自身の見解を示した。
「“新マルキージオ”かどうかを判断するには、まだ出場数が少ない。だがパーソナリティとクオリティを持った選手と言えるだろう。本物の“プリンチピーノ(小さな王子様の意味でマルキージオの愛称)”のレベルにたどり着けるのかどうかは、今後、彼自身が示していかなければならない」
一方、アンブロジーニ氏は、元イタリア代表MFとの比較に首を傾げつつも、19歳MFを評価する。「マルキージオはもっとダイナミックな選手だった。だがミレッティは興味深い選手だ。ピッチで戦えることを証明した。それに加えて、その瞬間に何をすべきかを理解する賢さもある」と述べた。
(C)Getty images
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