2018夏以降、クラブ最高額となる総額3500万ユーロ(約48億円)の移籍金でミランに加入した21歳の逸材デ・ケーテラーレ。ベルギー代表FWは28日、サンシーロで行われたボローニャとの対戦において、ミラン加入後、初めての先発出場を果たした。
すると、初めてつかんだチャンスでいきなりFWラファエウ・レオンの先制点をアシスト。2-0でのミランの勝利の主役となった。ピッチリポーターを務めた『DAZN(ダゾーン)イタリア』のフェデリコ・サーラ記者は、“カルチョのスカラ座の王子様”の初先発の舞台裏に、チームメートらのサポートがあったことを伝えている。
「1プレーを終えるたびに、ジェスチャーや言葉でチームメートに確認をしていた。先制点の後、(GKマイク)メニャンは50メートル先から駆け寄って指示を出していた。(ステファノ)ピオリがデ・ケーテラーレに対し、大声を出す場面も何度か見られた。まだ非保持の際のプレーにフィットしておらず、ミラン指揮官はベンチから追加の指示を出さざるを得なかったようだ」
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ピオリや解説陣も納得の先発デビュー
そんなベルギー代表FWについて、ピオリは大きな期待を寄せている。試合後のインタビューでこのように語った。
「良い感触だ。3週間前にやって来たばかりで、もっとセリエAやチームメートのことを知っていく必要がある。それでも大きな潜在力と偉大なクオリティを持っている。それに頭の良い青年だ。時間は多少かかるだろうが、きっとファンを楽しませてくれるはずだ。ボローニャ戦でもすでにその片りんを見せてくれた」
『ダゾーン・イタリア』で解説者を務めるミランOBのマッシモ・アンブロジーニ氏も、古巣の新たなスターを絶賛する。
「先週も話したことだが、強い選手だ。フィジカルもテクニックもあり、それに賢い。このタイプのカルチョに適しているように見えるので、さらに上手くなるはずだ。それにミランのようなクラブにおいて、学ぶことができる選手だと考える。また、ボールタッチも並外れている」
「10番としてプレーする際、ゴールに背を向けてボールを受けることもあるが、下半身のフィジカルが強いので、相手選手をかわし、置き去りにすることができる。それにエレガントだ。彼のボールタッチにはエレガントさがある。パワー、スピード、持久力のすべてを兼ね備え、現代的な選手としての特徴を持っている」
同じく解説者を務めた元スイス代表のヴァロン・ベーラミ氏も称賛を続ける。
「頭の良さが際立っている。ドリブルをしている時も含めてポジション取りや体の動きにミスがない。戦術頭脳を持っている選手だ。レオンの先制点のアシストは素晴らしかった」
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