セリエA第5節の7試合を終え、ビッグマッチで勝利を収めて11ポイントを獲得したナポリとミランが暫定首位に浮上。ユヴェントスはフィオレンティーナと引き分け、ジョゼ・モウリーニョはウディネーゼに敗れる波乱が起きた。
守備が安定したユヴェントスだが…
そんな中、現役時代にユヴェントスで活躍したバルザーリ氏が『ダゾーン・イタリア』の「Sunday Night Square」に出演。まずはフィオレンティーナと敵地において引き分けた古巣について見解を示した。ユーヴェは第3節のローマ戦と同様に、序盤に先制に成功したが、その後、1-1の同点に追いつかれている。
「ユヴェントスは5試合を消化し、何か重要なものを見つけたように見える。それは守備の安定だ。現在のユーヴェからゴールを奪うことは非常に難しい。守備陣は強力で、ラインの間を狙ったパスもしっかりとカバーしているからね」
「ユーヴェの次のステップは、試合の主導権を握ることだ。守備は安定してきたかもしれないが、ボールを保持して相手陣内へと押し込んだら、再び守備に回り、それからまた攻撃を仕掛けるなど、一連の試合のコントロールができていない。長い時間、ボールを保持することができていない。フィオレンティーナ戦でも攻撃を仕掛けてゴールチャンスを作り出した場面はあったが、90分間の中で回数が少なすぎるように思う」
「なぜ試合を通して圧倒できないのか? その理由は分からない。私はユーヴェ対ローマ戦を見てきたが、前半はユーヴェが良い試合をし、ローマは苦戦していた。私は後半、ホームのユーヴェに対してもっと積極的なプレーを期待していたのだが、チームはリスクを冒すことをせず、ラインを下げてしまい。それからコーナーキックで同点に追いつかれてしまった」
「インテンシティが足りないのか、それともメンタルのせいなのか、よく分からない。極めて重要な選手たちが不在であることは事実だが、チーム全体のメンタリティとして、前へ進んで行こうという意欲がなければならない」
野心抱くローマにふさわしくない大敗
一方、ジョゼ・モウリーニョ率いるローマは、ダチア・アレーナにおいてウディネーゼに0-4と大敗。思わぬ落とし穴にはまった。
「ウディネーゼの功績が大きい。相手のミスを突き、後半に圧倒的な試合を見せた。ローマは2失点目の後、相手の意のままになってしまった。野心を持つローマとしてふさわしい姿勢とは言えない。モウリーニョは騒ぎの火消しが上手いが、ミスによる0-2での敗戦はあっても、0-4での敗戦はあり得ない」
Getty
「確かにPKがあってもおかしくなかったし、ゴールポストに阻まれたシュートもあった。だが同時に良くないプレーも山ほどあったのも事実だ。選手全員がさらなる飛躍を遂げなければならない。(ロレンツォ)ペッレグリーニは相手のフィジカルに苦しみ、ローマはパス回しをすることができなかった。(タミー)エイブラハムも孤立し、ディバラだけが何かを仕掛けようとはしていたが…。しかしウディネーゼは素晴らしいチームであることが分かったよ」
関連記事
● 【インタビュー】アッレグリが語るディバラの不振の理由やユヴェントスの将来を担うリーダー「神懸ったプレーを見せるが…」 | セリエA
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。