セリエAの第5節では、早くも昨シーズンのセリエA王者ミランと、コッパ・イタリア&スーペルコッパの覇者インテルによるミラノダービーが実現した。今シーズンのスクデット争いの行方を占う上でも重要な伝統の一戦。キックオフの前から、インテルのMFハカン・チャルハノールが元同僚のDFテオ・エルナンデスを挑発するなど駆け引きも見られた。
先制したのはインテル。21分にマルセロ・ブロゾヴィッチのゴールでリードを奪ったが、ミランはセリエA通算100試合の節目を迎えたFWラファエウ・レオンのドッピエッタ(1試合2得点)や“ダービー男”FWオリヴィエ・ジルーの活躍でスコアを覆すことに成功した。インテルは67分、途中出場のFWエディン・ジェコのゴールで1点を返すも力及ばず、今シーズン初のミラノダービーは3-2でミランに軍配が上がった。
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ミランの勝利をもたらしたターニングポイント
『ダゾーン・イタリア』の「Sunday Night Square」には、現役時代にインテルとミランの両クラブでプレーした経験を持つパッツィーニ氏が出演。白熱のミラノダービーを振り返った。
「最高の試合だった。素晴らしいゴールがいくつも生まれ、雰囲気も最高だった。見ていて楽しかったよ。インテルの1点目のシーンは美しかった。(サミル)ハンダノヴィッチが起点となり、ラウタロ(マルティネス)と(ホアキン)コレアのパス交換からゴールへつながった」
「だが、あの(ハカン)チャルハノールのパスミスで試合の風向きが完全に変わった。そこからミランはプレーにおいてクオリティと熱狂を見せ始めた。対照的にインテルは45分間にわたって沈黙してしまった。インテルは3点目を奪われた後、再び盛り返し始めたが、目の前に“スーパー(マイク)メニャン”が立ちはだかった」
一方、ユヴェントスOBのバルザーリ氏は、ステファノ・ピオリのチームの勝因について、このように分析した。
「ミランはミランらしいカルチョを繰り広げ、勝利をつかむことに成功した。リスクを冒しつつも、もはや十八番となった自分たちのプレーを見せていたように思う。一方のインテルは、かつて違いを作り出していたはずの守備において、安定性を失ってしまったように見える。ただ、インテルにもチャンスはあった。“スーパー・メニャン”に阻まれてしまったがね。試合全体としては、ミランの方がやや押していたかな」
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セリエA最強の決定力を誇る“レオン王”
ミランの23歳レオンは、もはやセリエAにおいて“最も決定力のある選手”と言っても過言ではない。番組内で“レオン王”と名付けられたミランFWについて、ステファノ・ボルギ記者が見解を示した。
「レオンは昨シーズン終盤から“チームに勝利をもたらす選手”、“ビッグマッチで違いを作り出す選手”になることを求められていた。レオンはその意味において、継続的に結果を出してきたと言える。特にレオンは、ビッグマッチや重要な試合において爪痕を残している」
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